第88話:ヤンキースタジアムで新たな伝説!!
クローザーとなって臨むヤンキースとの3連戦。橘周は、メジャーリーグ1年目にヤンキースタジアムでパーフェクトゲーム達成と、野手での活躍でヤンキースファンをも熱狂させたが、同じくらいに熱狂させたいと、こっそり思っていた。
[1戦目]
1点リードの9回。
右バッターに対して、3球続けてライジングストレートで3球三振。
次の右打者には、縦割れの高速シュートを2球続けた後、高めライジングストレートで3球三振。
続く左バッターには、初球の外角低めストレートがボール。低目ツーシーム、高めライジングストレートの次に高めライジングカッターで空振り三振。
[2戦目]
昨日の配球で各打者は混乱していた。ライジングストレートを意識すると低目に沈む球は、当てることが難しいし、その反対もそうだ。
橘周の配球は、各打者を全力で抑えるたけでなく、常に布石を打つことも重要視している。同じチーム相手に2試合連続で投げる可能性がある時は、まだ印象・残像が残っているから、余計にそれを意識して組み立てる。
しかもストライク率が高く、ファールで粘られることも少ないので、考えた配球がピタピタと決まっていく。
この日も11球で三者三振で試合を締めて、スタンディングオベーションが球場全体に広がった。
[3戦目]
同点の8回ツーアウト2塁3塁で急遽登板。この日は登場曲から球場全体が熱狂に包まれた。
高めライジングストレートと縦割れ高速シュートを交互に投げて4球で三振。
そのまま9回も登板。一転して右バッターから逃げながら沈むツーシームを中心に高めライジングストレートを混ぜて、またしても三者三振だ!これで3試合で10連続三振に切って取ったのだ。ヤンキースファンも含めて熱狂とスタンディングオベーションで騒然となった。
しかし、この試合これで終わりではない。同点のチャンスで橘周が打席に立った。そう、DHを解除していたのだ。ピッチャーで4番の打席だ。ツーアウト2塁でサヨナラのチャンス。
カウント2-2からの5球目。相手クローザーの150キロのカットボールをセカンド頭上を越えるサヨナラヒット!
3日間で10人連続三振の直後に、自らサヨナラヒットを放つという新たな伝説を作った。
ヤンキースとヤンキースファンは呆然。しかしその後仕方なくヤンキースファンはスタンディングオベーションに参加したのだった。
昨年は、「一気に衰えた」「もう終わった」「全盛期はわずか3年間」「オワコンの芸能人」等と、実はアンチやメディアに叩けかれていたのだが、再び絶対的な投球をしかも今度は、クローザー(ストッパー、抑えのエース)として戻って来た。不死鳥というには戻りが早いwww。




