第70話:ついにワールドシリーズ突入!!
いよいよワールドシリーズ。ここまで来たらたとえ壊れても構わない覚悟で臨む
左のアンダースロー橘周は、初めてのワールドシリーズに出場する。
ワールドシリーズは先に4勝したチームが優勝になる。2試合:ドジャースタジアム→3試合:フェイウェイパーク→2試合:ドジャースタジアムの順番に試合が行われる。
前日のこと。
高井「いよいよだなあ。アンダースローに切り替えた素人が8年でワールド
シリーズの先発投手になるとはね?」
橘周「不思議ですねー。しかし奇跡的にアンダースローがハマりました
よね?」
高井「世界一のライジングボール使いか?俺も時々夢見てるんかって思う」
橘周「アメリカでホップする幅が大きくなるのもラッキーなことでした」
高井「配球はどうするんだ」
橘周「強打者揃いのボストンが相手なので、初回から高めストレート全開で
すかね?ww」
高井「おー、ついにか。ここまで敢えて控え目にしてたからな」
橘周「手は抜いてませんが、全開では無かったですからね。やばいと思った
らすぐに方針変更します(笑)」
高井「後はチームメイトをいかに鼓舞できるか?」
橘周「それなんですよ大事なのは、『油断せずに強い心を持ち続ければ
絶対に勝てる』と1人ずつ洗脳してきますよ(笑)」
[第一試合]
橘周は、翌日の先発登板に備えてこの日は出番無しだ。だから裏方として応援だ。試合は、ドジャースが敗退した。
[第二試合]
橘周がワールドシリーズ初登板だ。気合が空回りしないよう、WBCの時の精神状態を思い出してイメージトレーニングをして試合に臨む。
この日は、浮きあがる高めストレート、シュート回転の低目ストレート、シンカー、チェンジアップで組み立てる配球でスタートした。序盤から浮きあがるストレートと沈むシンカーの両方がやっかいだとバッターに思わせることで、この試合を支配したい。左バッターには低目のカットボールを使った。
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実は、橘周が最も使うことに神経を使う球種は、パワーカーブである。アンダースローの無理な姿勢からボールを強く内側に捻って投げるため、最も疲れる球種なのだ。なので1試合に30球とかは難しい。逆に最も疲れないのは、ボールの下側から回転させるスローカーブである。しかしスローカーブは、タイミングを合わせられると長打を楽々打たれてしまうので、確実にタイミングを合わせられるわけないと自信のある時だけ使う。なので1試合で数球しか投げない。
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この日は、3回まで1安打無失点に抑えたところで、4回からツーシームを解禁し、三振が増えた。6回からはライジングカッターを混ぜた投球に変更し、さらに三振が増えた。もうバッターは、高めに浮きあがるのか?低目に沈むのか?速いのか?遅いのか?ボールが手元に届くまで分からず戸惑うばかりだ。7回には3塁へのセーフティバントのボールをスライディングしてつかみ取り、1塁でアウトにするスーパープレイも飛び出した。
橘周は、思いっきり楽しんで活き活きしていた。
終われば8回2安打16奪三振無失点。ほぼ完璧な投球で勝利に貢献し、ワールドシリーズ初勝利だ。
3試合目以降はバッター、野手、走者で活躍なるか?




