第64話:メジャー2年目開幕 だるい試合が続いていたが・・・
左のアンダースロー橘周は、メジャー2年目のシーズンに突入した。
2年目は不調気味にスタートした。3試合に先発登板して、1勝1敗、防御率3点台後半とらしくない感じだ。
そして4戦目も乗り切れず、5回まで3点を取られて、0-3とリードされている。
その裏の攻撃で2アウト1塁2塁のチャンスで打席には橘周だ。
打たれて3点リードされたピッチャーには代打の方法もあるが、その前の打席でいい当たりだったこともあり、監督はそのまま橘周に打たせることにした。
ここで得意な真ん中低目の球を右中間に運びスリーランホームラン!
一気に同点だ。橘周は、今シーズンで初めてスカッとしたのだった。
3-3でむかえた7回裏の攻撃。
実況「7回3失点と尻上がりに快投を見せた橘周は、ここで出てきますかね?」
解説「先ほど自らスリーランホームラン打ちましたし、何より今日はチーム
で今日一番怖いバッターなので変えないでしょう!」
実況「115球投げ切りましたので、かなり疲れていると思います。相手
ピッチャーは左に変わっていますので、右打席になります」
解説「ここで決勝打まで打ってしまうと、またまた伝説級の活躍です」
実況「今年は昨年に比べて状態がなかなか上がらなかったので、ここで
決勝打を打てば、かなりメンタル面で楽になりそうです。
さあ出てきました」
橘周は、右打席に入った。ここで気負ってしまうといい結果にはならないが、緊張の場面で集中しながらも、ワクワクするように気持ちを持って行くことができるのが、橘周だ。
3球目のインローストレート。腕をたたんでレフト方向へ強振した。低い弾道だが、伸びる伸びる・・・入った、ホームランだ。
実況「なんと、2打席連続のスリーランホームラン!しかも先発ピッチャーが
打ちました。またしても奇跡を起こしました」
解説「驚きました。伝説級ではなく、またしても伝説を作りました」
これで、6-3と橘周の2打席連続スリーランホームランで大逆転。
悪く表現使えば、独り相撲w。良く言えば史上初の大活躍。
この試合橘周は、ここでお役御免で上がった。試合は6-4で勝利し、2勝目をゲットした。ここまで開幕からモヤモヤしていた気持ちが、完全に晴れた気がした。今まで何をやってたんだと。
実際に、この日の活躍をきっかけに快進撃が始まった。
4月を3勝1敗乗り切った後、5月は5連勝を記録した。だるかった体調も戻って来た。




