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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
メジャーリーグ編
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63/304

第63話:橘周のシーズンオフで、つかの間の日本

橘周は、いきなりのシーズンオフに入った。それを有効に使わない手は無い。

左のアンダースロー橘周は、プレーオフが早々に敗退したことで、時間に余裕ができた。まず身体の精密検査を行い、異常無しを確認し、すぐさま日本に高井と向かった。


着いたところは、草津温泉。セキュリティのため高級旅館だ。同行者は、専属トレーナー高井とボディーガード2名。他に、湯布院も行きたい候補だったが、アメリカからの利便性を考慮して草津温泉にした。


そして、久しぶりに家族が集合した。父、母に加えて、横浜ベイスターズにドラフト1位で入団して、1年間プロ野球生活を過ごした弟の壮太郎も駆け付けた。


とにかくやることは、温泉に幾度も入りながらの身体のケア。それと弟含めての野球談議。


父親「周メジャー1年目、壮太郎プロ野球1年目お疲れ様」

周「ラッキーなことにこれ以上無い成績を上げられたよ。でもプレーオフ出場 

  できなかったのは尻切れトンボだったよww」

壮太郎「年俸40億?とんでもないな。俺は今年3勝だけだから来年も今年とあ

    んまり変わらないな」

周「いやいや俺の19歳の時は、ダンスやってて野球選手ですら無かったぞ」

父親「下世話な話だが、年収は40億どころではないだろ?」

周「一応スポンサー収入が途中から増えて25億ぐらいかな?」

壮太郎「えーー!年収70億近いのかよ。宝くじどころではないよ」

母親「それでも調子の乗ったらダメだよ。いつまでも謙虚に」

父親「謙虚すぎて、面白く無いのもダメ。回りに気を遣わせ過ぎるもダメ」

周「へーへー、了解」


周「ところで、プロ野球1年目はどうだった?」

壮太郎「キャンプから1年長かった。今年は体つくりと投球の精度アップが目

    標だったけど、3勝できたからまあましかな?」

周「スピードは上がったのか?」

壮太郎「まあね。155キロまで上がった。1年ちょっとで15キロあがったね」

周「そりゃすごい。やっぱり上から投げて違和感ないのがうらやましい」

壮太郎「来年は10勝したい。それと早く1億円プレイヤーになりたい」

父親「金、金と思うと、足元救われるぞ!」

壮太郎「へーへー、分かった」


橘周は、4日間草津温泉で養生し、その2日後にはアメリカに向かった。

11月は表彰とCM撮影が多いためだ。


表彰疲れ、CM撮影疲れが無いように注意して、12月からまた鍛える

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