第44話:左のアンダースロー橘周のプロ野球最終シーズンが終了
左のアンダースロー橘周の5年目のシーズンが終了した。
ジャイアンツはシーズン制覇ができなかった。
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橘周の成績
・23勝3敗(勝率88%)
・防御率1.18
・奪三振332(奪三振率15.1)
もちろん先発投手のタイトル独占である。
バッターとして
・打率3割2分
・ホームラン5本
・三塁打数5
・盗塁5
打席が少ないため評価は難しいが、ピッチャーとしての成績は抜群だ。
野手として
・外野からの捕殺3
出場機会は少なかったものの、メジャーでも外野手で出場できる自信が持てるレベルになった。また今年はファーストとしての先発出場を2回経験することができ、野手としての経験値が上がった。
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さて、橘周の勝利数の多さの秘訣は、ストライク率が高いことである。ストライク率が高いと球数が減りそれだけ長いイニングを投げることができ、勝敗の白黒はっきりする。ストライク率は、通常60%ぐらいで、65%で上位になり、70%ですごくコントロールが良いピッチャーとなるが、橘周はプロ2年目以降全て75%以上であり、今年に至っては初の80%を達成した。
日本のプロ野球では、いかにボール球を振らせるか?をピッチャーの極意としているところがあるが、橘周はとにかくドンドンストライクを投げ続けるというメジャー仕様で、しかもコントロールが抜群というわけである。
では、何故ストライクを投げ続けることができるか?
①世界で唯一の高めストレートがある
下から上に伸び続けるストレートは唯一なので練習ができないし、しかも手元で浮き上がったり浮き上がらなかったりで、見極めも難しい。それと慣れても投げた瞬間はどうしてもベルト付近の打ち頃の高さに見えるので、結果空振りが多くなる。ストライク率が高くてもファールで粘られる回数が多いと球数が増えるが、橘周のストレートは、空振り率も相当に高い。
②低目ストレートは 昔で言う「カミソリシュート」である
橘周のストレートの回転は基本真横である。低目のストレートはホップしない代わりにシュート成分が高く、高速シュートとなる。これは、右バッターにはフロントドア、左バッターにはバックドアとしても効果がある。
③高めストレートと真逆の沈む球種が多くある
シンカー、2種類のツーシーム、今年増やした3種類のチェンジアップを使いわけているから、空振り、見逃しのストライクが取りやすい。また右バッターを苦手にしない理由でもある。
④横に動くカーブとカットボールもある
縦方向に動くボールだけでもやっかいだが、2種類の横に動くボールもあるため、バッターを混乱させ、余計に打ちにくくさせている。またカーブは右バッターにはバックドア、左バッターにはフロントドアと低目ストレートと逆の効果がある球種としても有効。
これ以外にもスローカーブがあるが、橘周は、1試合で全ての球種を投げるのではなく、11種類のうち6~8種類を使い分けるが、試合によってその種類を変化させている。つまり試合ごとに異なるピッチャーになるため、スコアラーによる分析もさほど役に立たなくしているのだ。
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オフに入り、ジャイアンツがポスティングによるメジャーリーグ移籍を認めてくれた。ここから各メジャー球団との交渉に入るが、橘周は、なるべく早く且つ効率良く決めたいと考えていた。
いよいよメジャーリーガー目指したシーズンオフに突入した




