第40話:5年目のシーズン開幕
メジャーリーグの滑るボール、肘への負担が大きいボールへの答えが、チェンジアップを多くすることにあると考え、それを日本で試しながら勝っていくのだ。
左のアンダースロー橘周は、プロ野球に入って5年目のシーズンを迎えた。
ある意味今までで最も難しい。メジャーに移籍する上で、自他ともに納得する成績を上げることと、ケガをしないことの2つを両立しないといえない。
今年前半戦のテーマの1つが、身体の負担が少ない投球。投球フォームが負担がかかるアンダースローなのは変えようが無いので、抜く球種であるチェンジアップを磨いてきた。開幕までに3種類の投げ分けができるようになっていた。それでいて三振はバシバシ取っていきたい。
開幕戦、7番ピッチャーで出場した橘周は、ピッチャーでは7回1失点12奪三振、バッターでは2打席連続3塁打と活躍して今シーズン初勝利。日本タイ記録の3打席連速3塁打はならなかったが、ピッチャーとしては初の快挙だろう。
練習してきたチェンジアップは・・・非常に効果的だった。高速タイプ、遅くてガクッと落ちるタイプ、遅くて落ちないタイプと使い分け、バッターを幻惑した。その分ストレートとツーシームを減らして肘を負担を軽減できた気がした。
しかし、チェンジアップの比率は、試合によってや試合の途中でも偏向し、他のチームのデータ分析を極力無意味化することにしている。




