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第32話:初めてのケガ?勤続疲労?

7月中旬のこと、ここまで10勝3敗。昨年ほどでは無いけどかなりの好成績だ。

しかしこの日は4回に急に不調になってしまった。何か身体がだるく力が入らない。フォアボール、長打、タイムリーで一気に2点献上した。そして次の打者の2球目で痛!腰が・・・・やべー。投げた後キャッチャーとベンチに合図を出した。


慌ててコーチが飛んでくる。

「すいません、ちょっと腰がやばいです。今日はもう無理みたいです」

と初めて身体の不調による降板だ。結局緊急登板のピッチャーも得点を許し、橘周は、敗戦投手になった。


次の日大事を取って病院でMRI検査をした。ドクターの見解は

「特にこれといった異常は無いですので、職業病ですかね?」

「えっ職業病って」

「つまり、身体の負担が大きいフォームで全力投球を何年もしてきた疲労の蓄積ではないかと?」

「あっちゃー、そうですか!身体丈夫なんですけど、疲れがたまってたのかーーー」

「3日間安静にした上で、1週間の下手投げ(アンダースロー)禁止かね」


橘周にとっては、初めてのケガなのでショックではあったが、再来週はオールスターゲーム週間なのでラッキーだ。つまり先発ローテーションに穴をあける2回で済むかもしれない。


ピッチャーにとって、特に全身のバネを使ってやや窮屈なフォームから剛球を投げる橘周にとって、身体のどこかが痛いと非常に厳しい。特に腰はクセにもなるので諦めてゆっくり休むしかない。


橘周は、この先この腰痛に加えて脇腹痛とうまく付き合っていく必要が出てきたのだった。



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