第33話:ケガから復帰した後半戦で、またしても驚きのプレー
腰痛による戦列離脱から復帰した。
8月初め、腰痛からどうにか復活した橘周が、マウンド上にいた。完治したとはいえ念のためまずは少ないイニングのみの出場だ。ただ中継ぎというより、オープナーを普段中継ぎしている投手が務めて、3回からマウンドに上がり、4イニングスを投げて、1点に抑えた。本人以上に首脳陣がホッとした。
8月は最長で7回まで100球までの慎重な起用となったが、5戦4勝と完全に回復した様子だ。
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9月に今年最高の活躍で目立つ!
■9月1試合目の偉業
最初の先発では、1四球無安打で完投し、ノーヒットノーランの達成だ。去年のパーフェクトゲーム×2回に続いての偉業達成。
■9月2試合目で初の!
次の試合では、1点リードされた5回に自らプロ初の満塁ホームラン!!
■4試合目で今年最大のインパクト!
そして9月後半、久しぶりに外野手、しかもセンターで先発出場した。野手がケガ人が増えてきたこともある。
この試合またしても信じられないプレーを見せた。バッティングではフォアボールとエラーで2出塁とストレスの残る結果だが、守備でそれは起きた。
ホームランバッターで深めに守っていたが、大きなホームラン性のフライを追いかけた後、一か八か外野のフェンスに登った。しかし普通なら半身でのところを、橘周は得意のパルクールの技も有り、するっとフェンスの上に立ち、ジャンプしてボールをキャッチ!この時地上から5m以上の高さでキャッチしたのだ。普通なら着地で大怪我だが、彼には勝算があったのだ。
一旦フェンス上に着地し、そこでヨレヨレっとなったものの、フェンスを掴みながら、フワッと球場に降りたのだ。壁よじ登りではなく、壁上からの大ジャンプキャッチの完成だ。
あまりに恐ろしいというか忍者のような光景に一瞬しずまりかえって、直後に割れるような大歓声に変わった。
味方のチーム、特に監督は一瞬頭を抱えて叫び、無事と分かると膝と腰が抜けた(笑)。
当然監督や投手コーチからは大目玉で、二度としてはいけないプレーに認定された。
「馬鹿野郎!心臓止まるかと思ったぞ」
「すみません、夢中でついついイケルとひらめいてやっちゃいました」
「あのプレーは引退するまで2度とやっちゃあいかん!!」
「分かりました。もうしませんし、多分もうできませんm(__)m」
「しかし忍者か体操選手だぞあれ、なんであれができるんだ」
「まあ一応ダンス歴が長くて小さい頃にトランポリンも習ってましたので」
以前パルクールが趣味だったことは、敢えて隠した。怒られそうなので(笑)。
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10月も勝ち星を勝ち取り、またホームランを打ち、チームもセリーグ2連覇達成した。
成績は、
ピッチャー:21勝5敗。防御率1.3、奪三振306。
バッター:3割3分4厘、ホームラン7本
ピッチャーとしては昨年より成績下げたとはいえ、もはや伝説のスターになってしまった。
さて、今年のシーズンの締めは、昨年叶わなかった日本一の実現だ。
壁上からの大ジャンプキャッチの映像は、当然世界中で再生されまくった。また目立ってしまった。




