第298話:ついに今期初先発は、オープナー?
ダブルヘッダーでの大活躍で、あらためて橘周は
ヒーローであることを世間が認めた。
でも翌日はスタメンから外れた。
1日で疲れが取れない身体になったからであり、
首脳陣が余計に気を使うからでもある。
しかし、ハムストリング等の下半身の不調からは
完全に脱することができ、ホッとしている。
それもあって、3日後にいよいよ今期初先発となった。
この日はブルペンデーで、橘周がオープナーを務める。
オープナーは普通1,2回のことろ、この日は最長5回を
メドに行けるところまでとなった。
登場曲は、Journey - Don't Stop Believin
ジャーニーの名曲を使用した。
前回の遅玉祭りと違い、130キロ以下のナックル、
ナックルカーブ、スローカーブが半分程度で、
それに速いナックル、スライダー、シンカー、
カットボール、最速148キロのストレートで
多彩なピッチングを披露していく。
まさに7色の変化球。
3回にソロホームランを打たれた。
4回の攻撃が、バッター橘周含めて味方打線が5点を
取って、ピッチャー橘周を援護した。
4回も志願してマウンドに上がり、3人で抑えた。
そして、5回のマウンドに上がる際には、観客の一部が、
スタンディングオベーションで称える。抑えると
今期初勝利を手にすることが確実になるから。
最後のバッターは、速いナックル、スライダー、
遅いナックル、ストレートの4球で三振を奪って、
珍しく派手なガッツポーズをした。
5回3安打1失点5奪三振でマウンドを降りた。
その後DHに入った橘周。
バッターの登場曲は、Journey - Separate Ways
7回には、右中間へのスリーベース。
開幕戦のランニングホームラン以来となる
長い距離の疾走を披露した。全力ではない。
全力ではないからこそ、余計に華麗な走る姿だった。
試合が終了し、5打数3安打と今期初勝利。
「いやー疲れた。こりゃまた明日は休みだな」
ベンチには怪我から復帰途中のライダー・ゴールド
がいて、満面の笑みで祝福してくれた。
松村祐も神島ルカも宮脇修二もミッキー・シュナイダー
も集まってニコニコしている。
遠征中でもあり、夜は決起大会?が行われた。
そこで橘周は、今日のジャーニーづくしの締めで、
最大のヒット曲 Open Armsを歌った。
二刀流で守備も走りもスペシャリスト。元ダンサーで、
歌も歌える。まさにヒーローだ!
神島ルカ「周さん歌まで完璧。ずる過ぎでしょ!」
松村祐「ホンマ、英語で名曲バラード歌うって」
そして、妻と娘とのビデオ通話も楽しかった。
「いやー今日は格別に充実していたな。俺もう少し
頑張れそうかな?」




