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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
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293/304

第293話:キャンプインと同時に当たらな弟子?

ヤンキースの主砲 桜井淳の契約が決まった。

ヤンキースに残留した上で、4年総額約320億。

単年80億円の巨額の契約だ。


・来シーズン28歳とまだ若く

・パワーと確実性を兼ね備えた打撃で、今年2冠王獲得

・柔らかく確実なサードの守備

・まずまずの俊足


当初8年のオファーだったが、あえて4年を選択した。

長期契約は、全体の報酬は上がるものの、モチベー

ションを上げることにマイナスになると考えた。

いくら稼げるかより、ずっと楽しみたい、ずっと

アップデートしたいという思いを優先。

また橘周・壮太郎兄弟が5年目に成績を落して

いることも影響している。


===

さて、ハワイ島の自主トレからロスに戻った橘周は、

自宅で夫と父親をこなしつつ、トレーニングを続けている。


しかし、老化なのか昨シーズンの疲れなのか、今ひとつ身体

に力が入りきらない。

肘の違和感もわずかに残っている。

「これはマイナー落ちも覚悟しないとな」

と、弱気な呟きも出て来る。


先発、リリーフ、左打者、右打者、外野守備、

一塁守備、走塁の全てチームに貢献してきた。

しかも肝心なところでの勝負強さと爆発力も

幾度となく見せてきた。

ベンチでもブルペンでもチームの精神的支柱でもあった。

まさに歴史上最高の便利屋であり、

ポイントゲッターである。


がしかし、全体的にパフォーマンスが下がると、

最も起用方が難しい選手にもなり得る。


そんなはざまで葛藤しながら調整を続けている。


===

2月中旬恒例のキャンプが、アリゾナ州キャメル

バックランチで開始された。

日本人の宮脇修二、松村祐が、昨年とは異なる肉体と

自信に溢れた姿で現れた。

お互いに刺激しあって、肉体改造にもチャレンジ

して、成功したと確信していた。


特に松村祐は、今年OPS.850以上と首位打者と

盗塁40以上の高い目標を掲げている。

1年間でメジャーのピッチャーや球場にすっかり慣れ、

パワーアップしながら、体重は85キロを超えない

ように意識している。

後10年は、俊敏さをキープし、身体も痛めたくない。


そして新しい日本人が急遽加わった。

ベテランになったライダー・ゴールドが不調で

数ヵ月間調整が必要になり、

1:2のトレードで獲得したのが、神島ルカ。

日本とカナダとのハーフ。

昨年前半ホワイトソックスでレギュラーをつかみ、

前半12本のホームランを打ったものの、後半を

ケガで某に振った、24歳の若手で外野手。


この神島ルカも橘周に憧れていたので、初日に

早速弟子入り宣言された。

「弟子は取ってない(笑)。

 質問には答えるし、気が付いたことは言うよ」


橘周2世のシュナイダーが「俺の許可が必要だよ(笑)」

松村祐「俺への貢ぎ物も、忘れずに」

宮脇修二「俺には毎日マッサージよろしくね」


いずれにしろ、楽しいキャンプインとなった。

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