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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
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290/304

第290話:ドジャースは、ワールドシリーズ行けるのか??

橘周の神ピッチングと神走塁でドジャースが勝ち切った

試合は、終わった後も、世界中で盛り上がっていた。


特にピッチングだ。

・1回から9回まで熱のこもった投球

・42歳で驚くべき体力

・史上初、10種類もの球種を使い分けた多彩過ぎる

 ピッチング内容


しかし、それ以上に驚かれたのは、

・38歳までアンダースローでメジャーを席捲していた

・復帰した去年はサイドスローだった

・大学生依頼のスリークォーターに挑戦して、大成功

・42歳にして、ピッチング、バッティング、守備、

 走塁全てでメジャーリーグトップレベル

・無類の勝負強さ

アメリカでも日本でも、今後数百年語り継がれるの

は間違いないが、その中でも今回のピッチングは、

かなり印象的なものだ。

いや、印象的な活躍はもう50試合超えたかも(笑)。


====

翌日も試合は続く。

橘周の姿は試合開始時点でベンチに無かった。

過労とありこちの痛みである。


試合開始頃に、ようやくロッカーに現れたが、

相棒の高井のマッサージを受けていた。

それだけ、まさに命懸けの戦いだったわけだ。


リーグチャンピオンシップシリーズ第4戦は、

勢いがあるはずのドジャースがやはり元気なく、

点を取られていく。結局3-8で大敗し、ブレーブス

に王手をかけられてしまった。


試合後、翌日の先発等投手陣に声をかけた。

橘周に声をかけられると、皆ちょっぴり元気が出る

のだが、一様にムードが重たい。

相次いで先発陣が離脱し、残った先発陣も打たれる

ばかりで、さすがに橘周が盛り上げても、また

技術面のアドバイスをしても根本的な解決は難しい。


===

運命の5試合目。やはり敵地での試合。

ここで勝てばどうにかドジャースタジアムに

戻って試合ができる。


橘周は、ベンチスタートだ。前日よりは随分と

疲れが取れたものの、野手で先発するには、

厳しい状態。何よりドジャースには有能な野手が多い。


しかし、3回にスリーランホームランからのソロ

ホームランで、あっという間に4点を献上。

5回にはリリーフも捕まって3失点。


このシリーズはずっとこんな感じだ。


1-7でリードされた7回に橘周が代打で登場。

ドジャースファンがこの日一番盛り上がったが、

センターフライに倒れた。


そして、1-10でこの日も大敗。


今年は、ワールドシリーズに出場することなく、

あっさりと終戦となった。


橘周は少しの間虚無感を味わい、ぼーっとしていたが、

すぐに、日本人ルーキー松村祐の肩を軽く叩いて、

「来年はお前が主役になるんだぞ。シーズンも

 ポストシーズンも」

松村祐は軽くうなずいた。

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