第269話:序盤で格の違いを見せつけられた!?
橘周の1回裏のピッチング。
色々迷って、速い方のナックルを投じる。
がしかし、狙われてライト線を破られた。
ツーベースヒット。
さすがヤンキースのトップバッター。
次のバッターには、高めストレートから入った。
これも狙われた!。でも内野フライになる。
橘周のボールの伸びが、バッターの想定以上だったのだ。
次は、3番の桜井淳だ。
メジャー3年目に入り、ホームランと打点ともに2位。
出塁率とOPSは1位と、もうメジャーを代表するバッターになっている。
まだ27歳だ。
そのミッキー・マントルの再来と言われる桜井淳が、右バッターボックスに入る。
「うーん、穴が無いな」と橘周は一瞬戸惑う。
なので、ボールになるシンカーで入った。
2球目は内角低目のカットボール。
腕をたたんで、レフトへライナー。
レフトが追いつかず、先制のツーベースヒット。
わずか4球で先制を許してしまった。
「やられた!」とつぶやく橘周と反対に、橘壮太郎はベンチで拳を突き上げた。
橘周は、その後4球で1回を終わらせ、ベンチに戻った。
2回の攻撃は、4番バッター橘周からだ。
登場曲は・・・Mission: Impossible Theme。
今はトム・クルーズ主演映画で流れる、おなじみの曲である。
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実は、格闘技もアクロバットもこなせる橘周は、
将来スパイ映画の主役ができる・・・
って、まことしやかに語られたりもする。
妻のハリウッドのNo1アクションスターでもあるし・・・
しかし、父親の言いつけを守ってバイク免許は持ってないことがネックww。
ちなみに、車は3台所有しており、うち1台はテスラのModel X。
他は日本車である。
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さて、勝負が始まった。
初球は、155キロのツーシームでストライク。
「えげつな!」と橘周。
2球目は、やっぱりスラッター145キロがインコースに食い込んできて、空振り。
3球目、外角低めストレート。159キロ。手が出ずに見逃し三振。
「うーーん。これ、去年よりやりずらいな」
特に、2球目のスラッターは、カットボールより大きく曲がり、
スライダーより速いから、橘周としても衝撃的であった。
「なーんか序盤で、格の違いを見せつけられた感じだなあ」
その言葉に、松村祐が反応した。
「次は、僕から3連打と行きましょう!」
その横にいたジャックス・ハーランがかぶせる。
「いや1番の俺も入れてくれよ(笑)4連打だよ!」
このやり取りでちょっと笑って、元気をもらった。
「さあ、まだまだここから」




