第23話:プロ野球3年目の伝説のシーズンに突入!
左のアンダースロー橘周の3年目のプロ野球シーズンが開幕した。WBCの疲れを考慮し、4戦目で初登板して6回を2失点で勝利投手になった。三振は7個と少な目だった。
しかし、橘周自らタイムリーヒットを打ち勝ち星を手繰り寄せた。
やはりWBCでの衝撃的な活躍の余韻を引きづっていて、今一つ調子が上がらなかったのだ。
■いきなり偉業達成
中6日での2試合目のことだ。この日は、両サイドの低目を付く慎重なピッチング内容でスタートした。5回まで三振が少なく3つで、ゴロ多い展開。しかし、5回はいい当たりが2人。だが運よくランナーを1人も出さないパーフェクトを継続していた。
そこから橘周はギアチェンジして高めストレートを多投し、最後まで投げ切った。パーフェクトゲームの達成だ!9回を13奪三振でまとめた。ここから橘周の伝説的なシーズンが始まる。
■右バッター解禁
橘周は、バッターとしては左打ちではあるが、左ピッチャーのインコース速球は詰まって肝心の左手がしびれることがあった。そこで挑戦したのがスイッチヒッターだ。4月後半に左ピッチャーに対して、初の右打者としてデビューした。
これも球場が騒然となった。ふざけているのではなく真面目なスイッチヒッターである。ピッチャーとしては非常に珍しいこと。しかし3打席目にはレフト線のツーベースを打ち、右バッターとしても打てる打者であることを証明した。
■2ヶ月連続の偉業達成
5月に入り、さらに調子を上げてきた。そして、史上初のシーズン2度目のパーフェクトゲームを達成した。4月の時と違って、初回から三振を積み重ねて、18奪三振と最後まで奪三振ショーを続けた。
まさに今年は飛躍の年となった。
アメリカでも大々的に取り上げられ、いつメジャーに来るのか?との議論が巻き起こっている。
しかし、今の橘周は調子に乗ることは無い。毎日8時間以上の睡眠を取るためにどんなに気分が良くても夜遊びはしなかった。昔を思い出してクラブで踊り狂いたい希望はある。でもそれをすると確実に調子が落ちることが分かっているし、誹謗中傷の的にもなってしまう。
チームメイトやOB達から付き合いの悪いヤツと言われても関係無い。まずは今年日本一になるために、身体をいたわり鍛えながら1年走り切ると決めているのだ。




