あとがき そして感謝
半年間書き続けた天竜川で逢いましょうが遂に最終話を迎えました。
いつも応援して下さる皆さま、また、たまたま手に取って、読み続けて下さった皆様本当にありがとうございました。
私は異世界転生モノは書けません。
発想力が到底作家さんに及びません。
歴史改変チートモノも書けません。
理由は一緒です。
ただ本作は、もし自分が本当に関ヶ原の戦の直前の石田三成に転生したら、と考え書き進めました。生首は勿論死体なんてもってのほかだろうと思い、津久見の設定も同じようにしました。
作中、津久見が『生きる選択をし始めた』という、一文から本作は、津久見裕太の人間としての成長記でもあります。
「非暴力・戦争反対」
死に行く兵士の、その先に多くの家族がおり、友がいる。
それを作中で、負傷した兵の『おっ母~』と言う断末魔の声で、表現し津久見もそれを強く意識し、それが彼の揺るがない一本の筋となります。
戦国時代の価値観であれば、全く違うかもしれません。
でも、いつの時代でも戦争で苦しみ、悲しむのは、母であり、父であり、家族であり、友であります。それはどの時代でも、今日でも一緒だと私は考えます。
それを津久見の不戦・誠意は伝わるという基本精神で表せていけたらと考え投稿してまいりました。
文章は作文程度の力しかありませんが、少しでもメッセージ性のある作品を作れればと思い今日に至ります。
白目剥きであったり多少のユーモアはお許しください。
いつかスピンオフで島森の長編にでも挑戦してみようかとは思いますが、何十年後になることやら…。
何はともあれ、最後まで拙作をお読みいただき本当にありがとうございました。
皆様がカクヨムでまた素敵な一書に出会える事を願って終わりとさせて頂きます。
ありがとうございました。
岩 大志 2023.2月某日