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#6. ボッチ、アイツらと鬼ごっこ

こっそり惑星を飛び出して、大気の殻の外で、最大速度にまで加速する。あっという間に星が遠ざかる。


間もなく、追手の思考の風味が変わった。バレた!

距離を縮められているのだろう。3つの思考が強まる。方向もバレてるか。


真っ直ぐ進んでから、星の重力に捕まって回り込むように急カーブ。再加速。

追手も光速移動が可能なのか、なかなか引き離せない。とにかく先回りされないように、最速直進を心がける。


そのうちようやく距離が開き始めた。

やった、エネルギー切れだ!こっちは向こうの思考で補充できてるから、今のうちに距離を稼ごう。


どこまでも直進していると、左手に空間の歪みが見えた。

一旦そこを通り過ぎる。その先の惑星にたっぷり僕の気配を残してから、来た道をなぞって戻り、空間の歪みに飛び込んだ。


入った先は不安定な空間だった。

実体のあるものが飛び込めば無事では済まないかもしれないが、精神体の僕は大丈夫そうだ。そのまま進んで行くと、出口らしきものがあるので、空間が消滅するまえに外に出た。

先ほどのエリアとは、僕を囲む星の位置が違う。別の場所に転移できたらしい。

まだうっすらアイツらの思考が感じられるので、きっとそれほど距離は取れていないだろう。油断はできない。とりあえず、思考の漏れ出しを少なくするために、気持ちを落ち着かせた。


考えてみれば、こちらに対する思考が強いアイツらが、ほどほどに追いかけて来てくれれば、ごはんに困らない。


この辺りにも、痕跡、残しとくかー。

そう結論づけて、辺りを見回す。

さっきみたいな生き物に出会えないかと、惑星を物色しながら、ぶらつくことにした。


今度はどんな味があるだろう、やっと本来の目的が果たせる、そんな期待が膨らんだ。



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