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#2. ボッチ、大脱走
自分の思考に閉じこもってどのくらいたっただろうか。
自分で自分の事を考えても、おなかは膨れなかった。
他の連中は、突然大人しくなった僕を気にしてくれるから、ごはんの量だけは前より増えた。美味しくないけど。
おかげで、ずいぶん大きくなれた。
これならしばらくは、ごはんがなくてもイケるかな?
飢えて倒れて戻れなくても、もういい。
こんなところに閉じ込められているくらいなら、行こう。あの壁の向こうへ、感じたことのないものを探しに。
そう心に決めて、誰かが世話しに入ってきたタイミングを見計らって、飛び出した。
入口が壊れた感触。お世話の奴も弾き飛ばしちゃったから、絶対怒られるやつだ。ますます帰りたくない。
初めての壁の向こうは真っ暗。
いや、よく見ると点々と小さな光が無数に瞬いている。
「おおお、きれーい」
初めての星、初めての宇宙。
おっと、のんびりしているヒマはない。
連れ戻される前に、できるだけ遠くへ行こう。
目についた、幽かな紫に輝く星の雲。儚さとグラデーションの美しさに心奪われる。
「よっし、とりあえず、あっちに行ってみよーう!」
僕は、光の速さで飛び出した。




