幼馴染の最期の見送り
前回の続きです。次回で最終話です
その場所に着いたころにはもう瑠羽姉は呼吸も浅く、意識朦朧としていた。ただ瑠羽姉の背中に生える翼は綺麗に輝いていたまるで瑠羽姉の命を吸って成長したのかと思うぐらいに。俺はそこに瑠羽姉を下ろして腕で抱きしめながら最期の会話をした。
翔「ごめんね、瑠羽姉…もっと早く気がついていれば例え治せなくても一緒にいる時間は長かったのに…」
俺は涙を流しながら瑠羽姉を抱きしめる
瑠羽「いいの…この最期は私が望んで、選んだの…だからそんなに自身を責めないで?私は最期に貴方の…翔の笑顔を見たいな…」
泣いている俺の顔に手を当てて
翔「うん…わかった…」
泣きながらも笑う
‘瑠羽「それでいいの…貴方は…ずっとそんな感じで…笑って過ごしてね…」
笑顔で息を引き取る
翔「うん…俺も、最後に見た瑠羽姉の顔が笑顔でよかった…」
最後に瑠羽姉の遺体をもう一度抱きしめる。瑠羽姉は俺の腕の中で死にたいと言う願いのために病気に抗って俺の事を覚えていたのだと思った。
その後俺は警備員に見つかり処罰されるかと思ったが瑠羽姉の友達やその家族が俺を庇ってくれて俺は処罰されずに済んだ。ただ、瑠羽姉の遺体は回収された。
翔「どんだけ瑠羽姉信頼されてたんだよ…凄いな。俺結構なことやらかしたのに…」
瑠羽の母親「翔くーん!いるー?渡したいものがあるんだけどー!」
と瑠羽姉の母親が俺を玄関から呼んだ。
翔「はいはーい。今行きまーすよー」
階段を降りて瑠羽姉の母親に会う
翔「どうしたんですか?」
瑠羽の母親「実はあの子生前に翔くんに向けて手紙を書いてたみたいなの。だから呼んであげて」
と言い、俺に封筒を渡した。
翔「まじか…ありがとうございます。」
俺は受け取り自室に戻って手紙を開けた。内容は
『拝啓 翔様
これを呼んでるってことは私はもう死んじゃったんだね。私がいなくても大丈夫?いじめられてない?ま、気にしなくてもいっかだって翔はもう強くなったもんね!私が死んだからって復讐はダメ!社会を恨むのもダメ!私はそんなダサいこと嫌いだからね!私の方に早くくるのもダメ!翔は長生きして私のお願いを叶えて欲しいの。私みたいに宝翼病になって利用されてしまう子を少しでも減らして。これが私の最後の願いだよ。翔なら出来る!頑張れ!そして最後に…
大好きだよ翔
瑠羽より』
手紙は所々字が滲んでいて丸い跡が残っていた。多分瑠羽姉は泣きながら手紙を書いたんだろう…
翔「うん。任せてよ。絶対に瑠羽姉みたいに利用されてしまう子を少しでも減らすから。その代わりに俺がそっちに行った時は子供の時みたいに褒めてね。俺も大好きだよ瑠羽」




