↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FTS  作者: くきくん
PR
59/62

第十三章 目指すべきモノ 4

「おい!あいつらの中に大将はいるのか?」


葛西が叫ぶ。誰に問いかけたのかはわからなかったが、一番近くいたウォーレンが答える。


「いや、セルゲスやジアーノの姿は見えん。はっきりした事は言えんが、新手の部隊だと思う。」


ウォーレンもさすがに最初に遭遇した二十人程のノレッセ達全員を覚えてはいなかった。というよりも、ヘルメットのような物を頭に装着した者もいて、覚える事さえ出来なかった。


体を覆うスーツはセルゲスだけが色や見た目が違ったので、遠くからでも判別は可能だろう。ただ、新たな部隊にセルゲスと同じスーツを着用している者が存在すれば話は別である。


「大将がいたのなら一気にケリをつけられたんだがな!雑魚ばかり相手にしてても時間の無駄だぜ。レーダーの示す通り人数は十八人か。皆!後ろには回らせるなよ!俺達の任務は後ろの連中を守る事だ。」


葛西がチームの他のメンバーに指示を出す。


「あと、佐々木、ウォーレンの両名は援護を頼む!」


「わかった!」


ウォーレンと佐々木が同時に答え、前線から少し後方の位置で構えた。


「後ろの連中は大人しく見ていろよ!間違っても前に出て戦おうなど思うなよ。ここは戦闘のプロの戦いをその目に焼き付けておけ!いずれは手を借りる時も訪れる。その時の為にもなるからな!」


言い終える前に葛西は走り出していた。リンがそれに並走し、寺田と北川は二人の外側を少し後ろ側から追走する。


佐々木とウォーレンは、その更に後方から少し速度を緩め前進した。


一方で早川達は、葛西の言葉通り前進せずにその場で待機した。


「お、多くねぇか!?こりゃ覚悟決めなきゃなんねぇな・・・。」


「ホントですね・・・。さすがにこの人数相手では。なんとか僕達も足を引っ張らないように援護した方がいいかもしれませんね。」


安藤の一言に順平が答えた。しかし、女性陣の方は前向きだった。


「真由ちゃん、もし葛西さんたちを突破してこっちへ来たら私達は左右から狙い撃つわよ!」


「わかったわ!友香ちゃんは左をお願い。私は右へ移動するね!」


そう言って二人は左右に散らばった。それを見た早川は、


「やる気十分だな・・・。見習わなきゃ。」


と、苦笑しながらも麻酔銃を取り出しいつでも撃てる状態で身構えた。ただ、一気に攻めてこられては、太刀打ち出来ないだろうと不安にもなった。


一方ノレッセは六人一組三部隊で平行に並んで前進し、各部隊にはリーダーなのか、着ているスーツの色や造りが他の者たちとは違っていた。


中でも中央の部隊のリーダーと思われる男は他の部隊のリーダーのスーツとも違い、全体の指揮を取っていると思われた。


「あの中央の総指揮官は俺が仕留める!雑魚共はお前達に任せた!」


葛西は一人でノレッセの集団の中へと飛び込んで行った。


「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!あなただけ手柄を独り占めしようなんて許さないわよ!」


リンが葛西に文句を言いながら後に続く。


「指揮官補佐の私を無視するとは困ったもんだ・・・。北川、おまえは左の部隊のを頼む。私は右の部隊を引き受ける。」


寺田が北川に指示を出す。更に後ろにいたウォーレンと佐々木にも指示を出した。


「お二人は私と北川の援護を頼みます!」


黙って頷くと、北川の方にウォーレンが、寺田の方に佐々木が続いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。