第十二章 メルビス地底 4
今朝がた、間違って違う小説の続きをこちらにアップしてしまいました(汗)すいませんでした・・・
しばらくは皆、腰を下ろしたまま疲れを癒していたのだが、突然順平が無線端末を取り出した。何かの連絡なのだろうか・・・
早川達も気になって一斉に順平の方見た。
「はい、こちら大杉です。はい、はい・・・そうですか・・・はい、はい。わかりました。では、引き続きお願いします。」
順平の話だけでは、誰と話しているのか、どんな会話なのかはわからなかった。無線を切った順平は、
「ようやく、兵士達と連絡が取れました。彼らの話では思った以上に新手のノレッセの数は多く、移動手段も徒歩で進んでいる者たちもいれば、何か見た事もない機械で移動している者もいるそうです。兵士たちは気配に気づき、気づかれないように、そして背後を取るために隠れていたそうです。その後、ノレッセをやり過ごしてから、気づかれないように後をつけていたそうです。」
「なるほど。思った以上に早く移動しているようだな。で、彼らは今どこにいるのだ?」
ウォーレンが訪ねると、順平が続けた。
「実は、その後、シーバさん達と合流することが出来たそうです。竹下さんと牧野さんは無事、パウロさんの調合した薬で容体は安定したそうです。ただ、まだ動ける状態ではないという事で、二人をパウロさんの集落で休ませて、シーバさん、レイニーさん、ロジャーさんの三人で要塞へ向かっている途中で遭遇したようです。サジさんの伝言は無事シーバさんに伝わったそうで、現在、シーバさん達とこちらへ合流するのか、それともノレッセの背後を取っているので、挟み撃ちにしてしまうかを話し合っているそうです。」
「なるほど。たしかに挟み撃ちにすれば、勝算はあるかもしれん。」
「話し合いがついたら再度連絡をもらえるそうなので、出来ればしばらく待機していて欲しいとの事です。」
「わかった。では、このままこの場で待機することにしよう。」
早川達は竹下、牧野が無事だったことを聞いて、胸を撫で下ろした。どうやらシーバ達は一本目の川の手前付近で合流したということだった。つまり、ノレッセは確実にそれより先に進んでいるという事だ。
もしかするとすでに要塞を突破しているかもしれない。そう思うと、ここも油断は出来ないと思った。挟むうちする前に襲われては太刀打ちできそうも無かった。
青柳はやはり、疲労が大きいのか顔色も冴えない。ウォーレンは順平と何かを打ち合わせしている様子だった。倉本もそばに立ってその会話を聞いているようだ。
佐々木は相変わらず、川の方に行って何かを観察している。友香と真由は壁を背に腰を下ろして、何か会話をしているようだった。そして安藤は早川に近づくと、
「なあ、やっぱりノレッセは要塞を突破しているんだろうか?かなり数は多いみたいだが、さすがに今襲われたらやばくねぇか?」
「俺もそれを考えていた所です。ただ、あの要塞はそんなに簡単には突破されないでしょう。何か乗り物で移動している部隊もいるようですけど、乗り物で最短ルートを進むのは無理でしょう。あの崖を乗り物で走破出来るとは思えませんし・・・」
「たしかに、あの崖は無理だろう。ただ、他のルートも遠回りとは言ってもあるんだろ?その乗り物がかなりのスピードで移動できるなら、すでに要塞に着いていてもおかしくねぇ。」
ここで勝手な想像をあれこれ並べても仕方のない事はわかっていたが、何もしないとやはり落ち着かなかった。早川と安藤は結論の出ない会話をしばらく続けて、少しでも不安を拭った。しばらくすると、再び順平が無線を取り出した。どうやら、向こうの作戦が決まったようだ。




