第十一章 VS 11
やがて、その人影はウォーレンと順平だとわかった。
「早川さんに森本さん!無事だったんですね!」
順平が大きめの声で手を振っていた。
「ええ、安藤さんと真由さんも無事ですよ。それに車はロジャーとホルキンス人の人たちが運転してきてくれたようで、ノレッセではありませんでした。」
「やはりそうでしたか!それで、佐々木さんとレイニーさんは?」
「まだ、わかりません。今、安藤さんと真由さんが手分けをして探しています。」
「そうですか。では、僕たちはロジャーさんの所まで一旦戻りましょう!」
四人は合流してロジャーの待つキャンプ地まで戻った。キャンプ地に戻るとそこには佐々木とレイニーの姿もあった。
「無事合流出来たようですね。早速ですがあまり時間も無いようなので、洞窟へ向かいましょう。早川さんたちはバイクに乗ってきたようですので、二台は車に積みましょう。」
互いの出来事などは後回しにして、洞窟へ向かうことを優先した。車はロジャーが運転し、残った者はバイクで洞窟を目指した。早川たちが先導し、全力で洞窟に向かった。車は洞窟の前まで持っていくことは不可能なので、岩山の手前でロジャーがバイクに乗り換え、車は洞窟とは反対の入り口付近に停めておいた。
実際には、この程度の子供だましでは、通用しないことはわかっていたが、他に隠せる場所も見当たらず、時間も無かったので仕方が無かった。
「では、行きますよ。ついてきてください!」
再び早川を先頭に一行は通路を進んだ。数分もすると洞窟の入り口に辿り着き、皆バイクを停めると、急いで洞窟の入り口に体を滑り込ませた。体の大きなロジャーとレイニーにはかなり辛そうだったが、どうにか全員が広場に出ることが出来た。
広場に着くと、教授たちは何か打ち合わせをしている様子だった。
「どうやら皆無事だったようだね。さっき外に出て上空を確認したが、もう間もなくこの星に何者かが降り立つようだね。見た限り比較的我々に近い場所に着陸するように思う。そこで、六人でちょうどこれからの事を打ち合わせしていた所だ。」




