第十一章 VS 3
「あの場所までなら、急げば20分くらいで着くんじゃないかな?」
足早に歩きながら早川が話す。
「そうね。森を抜けるより左側から歩いた方が良さそうね。」
友香がそう言うと、頷きながらロジャーもその意見に賛成の様子だった。
「そう言えば、森には変わった動物もいたしな。外の方が危険は少なそうだな!」
「それにしても、あのロケットは本当にノレッセなのかなぁ・・・。違うと良いんだけどね。」
真由の言う通りであって欲しいという想いは皆同じだった。心のどこかでは順平の情報が間違っていて、あれが地球からの援軍で、セルゲス達も諦めてどこか遠くへ行ってくれればと思う。その後は皆、無言のままバイクを止めた場所まで歩き続けた。足早で歩いたお蔭で15分程で到着した。
「あったわ!ちゃんと五台あるわね。」
「本当だ。良かった。まあ、盗っていく生き物もここにはいないだろうけどね。」
「では、君たちはこのまま引き返してくれ。私は車の場所まで向かう。」
「一人で大丈夫ですか?俺も一緒に行きましょうか?」
「今、君たちも話したように、この星にはノレッセ以外に襲ってくる生物はほとんどいないだろう。むしろ君たちの方こそ気を付けて戻るんだぞ。1時間ほどで戻れると思う。バイクは2台しか積むことは出来ないから、必要に応じてもう一往復しなくてはいけないかもしれないが、その辺はウォーレン達と相談しておいてくれ。では、また会おう。」
それだけ言い残すと、あっという間に行ってしまった。
「きっと大丈夫よ。私たちもさっさと戻りましょう。まあ、バイクならすぐだけどね。」
「了解!」
四人は歩いてきた道をバイクで引き返した。
その頃キャンプ地では―――
「まず、教授と倉本さんは年齢的な体力も考慮して、バイクで移動してもらう。速度は低下するが、小柄なサジとシーバはそれぞれに同乗してもらい洞窟まで案内してもらう。残った二台は、まだ、万が一セルゲス達が襲ってきた時の事も考え、竹下さん、牧野さんに乗ってもらい六人で洞窟を目指してもらおうと考えるが、何か意見は?」
ウォーレンは全員の顔を見回す。
「異論は無いようなので、ここまで、今話した通りでお願いする。残った者は、どうするかだが・・・」
と、話しかけた所に、早川たちが戻ってきた。
「ただいま戻りました。」
「ご苦労。ちょうど良かった。今、このバイクで移動するメンバーを決めていた所だ。」
そう言って、さっきのプランを話した。
「なるほど、わかりました。ロジャーは車を取りに向かっています。1時間程度で帰ってくると言っていました。」
「では、最初にバイクで向かう者は、出発してもらうとしよう。残った者の事はその後考えるとしよう。」
竹下と牧野の後ろにサジとシーバが跨り、青柳と倉本は一人で運転という形で、六人は洞窟に向かって走り去った。それを見送り、再びウォーレンを中心に集まった。




