第57話 ルート選択
長ったらしい王様と文官(この人宰相だったらしい!もっと威厳みせて?)の説明によると、昔、身分にモノ言わせて、功績を掠め取る行為が横行してたそうな。
それで、功績を上げた本人への信賞必罰が原則になったそうな。
えらい迷惑な話だ。
まあ、でもそうすると人を使う立場の人の功績はどうする?って話になるから、一部はできるということになっているようだ。法で。厳格だね。
元女子高生的にはもっと緩くていいと思う。
校則も髪形とか、メイクとか、自由でいいじゃん?
まあ、自由でも何もしなかったと思うけど。
「……であるからして、そなたには何かしらの褒美を受け取って貰わねばならん」
あ、長々と解説ありがとう、宰相。
でも、相場感がわかんないよ。金一封とか貰えばいいのかな。
「護衛による功績であるから、騎士爵の叙爵は受けてもらう。他に何か希望はあるか?」
貰った騎士爵の返上、それから実家への帰還、それで手を打とう。
とか言ったらホントに処罰だろうなぁ。
まあ、ここは友達ライフを優先しよう。
「できましたら、シュライン家の御令嬢、マリアンヌ様とともに、レイティシア王女殿下に侍女としてお仕えできますれば、望外の喜びにございます」
どうかな?どうかな?
このルートは選択可能?
メッセージウィンドウでてきて、『301エラー。この選択肢はなくなりました』とかでてこないよね?
「ふむ……」
考え込む王様。
「恐れながら、陛下。平民の娘如きを王女殿下の側仕えにするなど、もっての他にございます。それならばわが娘は器量も良く、才もありますゆえ、仕えさせましょう」
あ?なんだお前、しゃしゃりでてくんじゃねえよ。誰だよ、お前。
「ズランタッド侯爵、お控えなさいませ。今はその娘の論功褒賞の場ですぞ」
さらに横から諌める声。
なんかクスクス笑ってる人もいるな……
その娘、お察しってことかな?
「侯爵、娘もだか、息子の方もしっかりと教育なされよ。学院のこと聞き及んでいるぞ」
宰相がチクリとくぎを差す。
息子?学院?
あ!ポッチャリマンか!
あー、うん、頑張れ、侯爵。
その娘は絡ませないでね?めんどくさそう。
「シュライン伯爵、そなた、娘をレイティシアに仕えさせる気はあるか?」
王様が横に並ぶ面々の一人に声をかける。
綺麗に整えられた口髭を生やしたイケオジが前に出てきた。
おお!ワトソンだ!ジュード・ロウだ!
「は!もし叶いますれば、光栄にございます。娘、マリアンヌも常々、レイティシア王女殿下にお仕えしたいと申しておりましたので」
王様は鷹揚に頷いて言う。
「よし、では、ルナよ。そなたの望み通りとしよう」
きた!?キターー!
「そなたはまだ中等部の学生であったな?まずは中等部を修了せよ。その後、叙爵。そしてレイティシアの侍女として召し抱えることとする」
よっしゃあ!!
最善ではないが、最良の結果だ!
目指せ!お友達と侍女ライフ!メイド服!コスプレ!




