第55話 突然の謁見
その日はそのまま王宮にお泊り。
マリーちゃんとパジャマパーティしたかったけど、マリーちゃんは家の人が迎えに来てしまった。
ん?なぜグラナド家は迎えに来ないのだ?
わたし、不可避イベントだったとはいえ、頑張ったのに。何か身の回りのもの持ってきてくれてもいいと思うんだ!
もう!プンプン丸だぞ!
マリーちゃん帰った後、退屈すぎたから、お願いして、紙とペンを使わせてもらった。
グラナド家への報告の手紙と、続編執筆。
朝になったら手紙は届けてもらおう。
王都学院恋物語は、5人の男子生徒が主人公に言い寄る展開!まあ、乙女ゲーそのものだね。
むしろ、ゲームブック風にするのもありかな?
いや、余計なことはすまい。
トラブルの種になること請け合いだ。
………
気がついたら手がめっちゃ痛くなってる。
書きすぎた……
ちょっとした中編くらいの長さになってしまった。
まあ、誰が読むでもないしね。
リーンさんにはこっそり見せてあげようかな。
よし、寝よう。いつの間にか夜になってたし。
……翌朝。
なんで、いるのさ。
「領主さま、クララさま、おはようございます?」
起きたらすぐに部屋に来たんだよ、ご夫婦で!
「ルナ!すぐに準備しなさい!」
え?なに?夜逃げでもすんの?朝だけど。
「えーと、なにかあるんでしょうか……、あ、これお手紙です」
正確には始末書だな。
「読んでおくから、早くドレスに着替えなさい!国王に謁見だぞ!」
……ん?やだ。
「ルナさん、さすが私の娘です。お茶会で暗殺者の集団をたった一人で撃退したそうですね」
クララ様、いろいろ間違ってるよ?
わたし一人じゃないからね?あと娘でもない。
あ!思い出した!謝罪は早めに!
「……クララ様、申し訳ありません。お借りしていた、扇子、壊れてしまいました……ドレスも……。あとで王女様に相談して、代わりのものいただけないかお願いしてみますので……」
クララ様が無表情で見下ろしてくる……怖い……。
「あんなものはいいのです。貴方が無事ならば。それよりも、着替えますよ。はい!みんないらっしゃい」
ぬお!後ろにシヨウニンズ13!
またコルセットぉ!やめてぇぇ!
ちょっと!領主様、いるし!脱がさないでぇ!
瞬く間にコスチュームチェンジが行われたよ……
なんだ、わたしは魔法少女だったのか?
きっと魔法少女の変身シーンの光の後ろには使用人が待機しているに違いない。
「よし!準備はできたな!急ぐぞ、もう時間になってしまう!手紙の内容は把握した!問題ない!」
おお?功績譲り、いいのね?!
よし!なら怖いものはない!
レッツ!裏ルート!!




