表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/69

第52話 まだだ!まだ終わらんよ!

やあ!日本のみんな、ルナだよ!

わたしは今、ローゼリアの王都にいるよ!

一つ忠告しよう。

トラックに跳ねられても、転生するもんじゃないよ!

チートなんて役にたたないし、危険もいっぱい!

魔獣もいるし、街中にはゴリラが闊歩してるからね!

何より一番の危険は……


お貴族様の事情に巻き込まれることなんだよねぇ……



うん、誰も聞いていないモノローグ。

現実逃避、わかってる。


軽快な足音とともにドアを開けてさっていくダイア・セイクム。ドアの閉まる音とともに、レイティシアちゃんが大きくため息をついた。


ちゃんと、音たてられるんじゃないのよ!


「あ、あの、レイティシア様。ありがとうございます?」


うん、感謝していいのか、どうかわかんないマインド。


「気にしなくてもいいのよ、それだけの功績を上げているのだから」


あ、そっちじゃなくてね、ダイアを追い払ってくれたこと、ね。

それと服がほしい。おトイレにもいけないのよ。今はまだ平気だけど、着実にヤツが近づいてきているから。


「ルナはまだ幼いから、学院の中等部卒業と同時に騎士爵を叙爵することになると思うわ。その後、私付きの従者になって、成人のタイミングで女男爵にって、感じかしらね」


本人差し置いて、ルートが決められてる!

前世の時は、そういう一本道ルートゲーム流行らないってきいたよ?最近はオープンワールドタイプが人気だよ?わたしのルートはわたしに決めさせて?

いや、ゲームじゃないんだけど。


それよりも……


「レイティシア様、わたし、服、どうしたらいいでしょうか……」


ヤツの気配を感じる……。そんなに時間はなさそうだ。

レイティシアちゃんがパンッと両手を合わせて、微笑みながらいう。


「ああ!そうだったわね!叙爵の時の服装は、グラナド家でも用意するって言いそうだけど、私が用意するわね!助けてくれたお礼だもの!」


いや!そうじゃなくて!

今着る服のこと!!


「あの、その…、わたし、今、パンツしか着けてなくて、外にでられないんです……」


言わせんな!恥ずかしい。


「?……私は気にしないわ?」


わたしが気にすんの!!察してよ!

ぬぬぬぬぬ!来るな……来るな……『尿意』!!


「しばらくそのまま、休んでていいのよ、ルナ。あなたはそれだけの事を成してくれたのよ」


わたしが何をやらかしたというのですか!!

ここで放尿せよと!?

乙女の尊厳が!尊厳死してしまう!!


ドアをノックする音……

「失礼します……。ルナ様の学院の正装をお持ちしました……」


神の助け!!天の恵み!!仏の慈悲じゃあああああ!


まだだ!まだ終わらんよ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ