表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/70

第48話 暗殺者達のお茶会

立て続けに飛来音。


2、いや3つ。

3つとも逸れる軌道じゃない。

くそ、良い腕してるな!パパじゃないだろうな!?


叩き落とすこと自体は問題ない。

問題があるとすれば、扇子がもつかどうか。

さっき叩き落とした時に、嫌な感触あったし。


レイティシアちゃんに向かう矢。

弾く!

明確に亀裂が入った音。


レイティシアパパに向かう矢。

弾く!

扇子が矢とぶつけた所で折れる。


わたしに向かってくる矢。

避ける……と、マリーちゃんに当たりそう!

矢の中程を握り込む!


あっっっつぅ!


摩擦で熱い!それに、勢いを止めきれず、矢に引っ張られて、テーブルの上に倒れ込んだ。


倒れるテーブル、散らばる茶器、ばら撒かれるスイーツ。勿体無い!


「ルナ!!」


誰かが悲鳴のように呼ぶ声。


護衛の人達が、テーブルを囲むように壁を作る。


そう、まだ終わってない。

多分、さっきから見てきてた視線は、全部、敵だ。10人くらい。


あとは護衛の人にまかせる!

それどころではないのだ!


這うように倒れたテーブルを回り込んで、マリーちゃんのところへ……


「マ、マリーさま……、こ、こ、こる……」


「どうしたの!ルナ!大丈夫なの!」


大丈夫ではない。


「こ、コルセットを緩めて下さい!!」


息ができないんだって!!

暗殺者集団に襲われて、死因【コルセットによる窒息死】とか、死んでも死にきれんやつ!!


あ、そうすると、またどこかに転生する?

いやいやいや、死にたくないし!


マリーちゃんが背中に手を入れて、コルセットの紐を解いてくれた。


プッハーーーーー!

やっと息できた!死ぬかと思った!

と、同時に、左手がズキズキ痛いのが蘇ってくる。見たくない。


扇子、折れちゃった(木っ端微塵)な…、クラリッサ様、お気に入りっていってたけど。

怒られちゃうかな……

王様に弁償してもらおう、それくらいは不敬にならないだろう。


剣撃の音、止まらない。

近づいてくる。

暗殺者の腕がいいのか、護衛の腕が悪いのか。


見たくない。

やだよ?誰か倒れてたりしたら。

女子高生にそんなもの見せちゃいけません!


ていうか、魔法、どうした!

こういう時に使いなさいよ!

「マリー様、魔法でなんとかできないのですか?」


マリーちゃん見たら、震えてるよ。

でも怖がりながらも答えてくれた。

「ここは魔法が使えないようにされてるの…」


まじかー!なんか抜け道作って、味方だけ使えるようにとかしないのかね!

ファンタジーってそういう便利設定あるでしょうに!


テーブルに寄り添うようにしゃがみ込んでるわたしとマリーちゃんの目の前に、レイティシアちゃんの護衛のタカラジェンヌが倒れ込んできた。


負傷、肩口から血。

でも意識はある。


そして向かってくる黒衣の賊。


廻る走馬灯。

タカラジェンヌ、マリーちゃん、レイティシアちゃん、国王、護衛、賊……、痛む左手。

目の前にタカラジェンヌの折れた剣。


その剣を掴む。

迫る賊の足元に滑り込むように、剣を閃かす。


……これは訓練の棒、訓練の棒……


嫌な手応え。

倒れる賊。


ドレスのスカート、動きにくい。

横側を剣で裂く。動きやすくなった。


次の棒、レイティシアちゃんのとこ。


タカラジェンヌ達は背が高い。

だから小さいわたしは見えにくいはず。


タカラジェンヌと賊の間を縫うように駆け抜ける。


レイティシアちゃんを囲む賊が倒れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ