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第43話 チートっていうのはコイツのことだ

「あら?ダイア様、こちらにいらしてたの?また教官の真似事ですか?」


おお!救いの女神の声!

……いや、厄神かもしれないが。

レイティシア様が魔法の授業を終えてこちらにきたようだ。


「わたしのルナに、何をなさってるの?返していただけないかしら」


いや、あなたのルナじゃないからね?

いつの間に所有物になっちゃったの?我れ。


「やあ、レイティシアちゃん!この子俺にくれないかな?こんな面白い子、そうそう出会えないよ」


本人に直接ちゃん付けで呼ぶってことは、レイティシア様よりも立場が上……、王子…、いや家名が違う。他国の王子……、だったら教官の真似事なんて、ねぇ……。


ダイア・セイクム……、セイクム……。

んん〜…、王国紀でみたような家名……。

……………。

思い出したぁ!!魔法使いの祖、最初の魔法使いだ!!

わお!家、残ってたんだ!


あれだあれ!徳川の末裔とか、そんな感じだ!


「いくら尊き御方でも、通りませんよ?早く返してくださいませ!」


おおぅ!レイティシアちゃん強気!

頑張れ!応援しちゃう!


「だってもう、700年もこんな面白い子、見ないからさぁ。お願いだよ」


相変わらず耳元で甘い声のお願いは心臓に悪い……、ん?700年?……どういうこと?


「少し話すくらいなら構いませんけど、あげません!」


レイティシアちゃん、強引に引っ張りだしてくれた。持つべきものは友達だ。王女じゃなければもっとよかったけど。


「しょうがないなぁ。じゃあ、ちょくちょく話させてもらおうかな、それならいいんだよね、レイティシアちゃん」


いや、それはわたし本人に許可取りなさいよ!


「それくらいなら……。ちゃんと私に一言伝えてからにして下さいませ」


いや、なんでレイティシアちゃんに?!

せめてリーンさんとかに……いや、こんな面倒いの押し付けらんないわ。


それよりも、700年!それどういうこと!

って興味もったこと知られたら絶対ヤバイ!

虚無だ!虚無!


「ん〜、仕方ないね。次からはそうしようかな。じゃあ宰相府に戻るよ。文官の仕事もしないとね」


ん?このアイドル、武官じゃなくて、文官なの?ならスカウトされるのも、ワンチャン、アリ……か?


いやいやいや……、絶対面倒い。

関わらない位置にいないと……


「そうだ、君、ルナちゃん、だったっけ、一つだけ聞かせて?」


何よ?スリーサイズは教えないわよ。


「君、そんななりだけど、本当は何歳なの?ずいぶんとチグハグだね」


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