第44話 嘘は言っていない
「君、そんななりだけど、本当は何歳なの?ずいぶんとチグハグだね」
え………?うそ?なんて?
やべぇぇぇぇぇ!何?なんか見えてんの?背後にスタンドでも出てる?!
誤魔化せぇ!誤魔化せぇ!
「な、ななな7歳です……」
肉体年齢はね!嘘じゃないよ!
「ふぅ〜ん、そうは……見えないけどなぁ……。30……くらい?産まれはどこ?」
失礼な!前世足しても24だよ!
「7歳です!グラナド領の端っこの村の猟師の娘ですぅ!」
四捨五入しても20だ!アラサー扱いだなんて!!ゲキオコだぞ!
「ふぅん……ま、いっか。またね、ルナちゃん、レイティシアちゃん」
言い残して、軽快なステップで消えていったよ……。色んな意味で怖かった……マジで。
「レイティシアちゃ…様、ありがとうございました」
あぶねぇ!脳内でちゃん付けしてたらそのまま口に出るとこだった!不敬、ダメ!
「いいのよ、ルナ。ダイア様には気をつけてね。あの方、人の扱いがだいぶズレてるから」
うん、それは同意……。あなたもだけどね?
「それから、お茶会だけど、次のお休みの日にするわね。楽しみだわ!」
は、早いよ!もっと心の準備にかける時間をちょうだいよ!
教室に戻ると、この日は他にイベントが発生することもなく、授業が終わった。いや、発生しすぎだよ。
とりあえず、もうこれはリーンさんに共有しとかないとね……。
報・連・相、大事!
クリストフには一人で帰れ、と伝えて、教官室へ。
というわけで、リーンさんが溶けた部屋。
「そんなわけで、マリアンヌ様とお友達になったら、侯爵家のボンボンに絡まれて、レイティシア様に取り込まれて、ダイア・セイクムという方に興味をもたれました。
あ、あと、次の休みの日、レイティシア様にお茶会に誘われたので準備のためにグラナド家に手紙書きたいんですけど、どうすればいいですか?」
嘘は言ってない。事実をそのままお伝えした。
リーンさんが、テーブルの下に溶けていった。
テーブルの下から、リーンさんの声。
「ルナちゃん、いったい何したらそうなるのぉぉ……」
うん、わたしも知りたい。
こうならないための処世術の授業してほしい。
「とりあえず……、お手紙はここで書いていっていいから……お茶会頑張って……」
やっぱり、リーンさんもそういう反応になっちゃうよねぇ…




