第38話 こういうときはちゃぶ台返しだ!
さてさて……
マリーちゃん(ちゃん付けしちゃった♪)も何も言えないってことは、マリーちゃんは侯爵家よりも下ってことよねぇ…
リーンさんも家名持ちだけど、お貴族様って雰囲気じゃないしねぇ。こんな面倒なクソガキの相手させるのも可哀想だ。机の上で、軟体動物になってしまう。
ゆるふわお姉さんはゆるふわくらいが一番可愛いのだ。
他の人も何も言わないか……。
んー、もーしょうがない。
こういう面倒ごとは関わった人と分け合ってしまおう。辛いことは分け合えば辛さは何分の1かにはなる!
よし、演技できるかな。泣き真似〜♪
「うぅ…、わたし…、色んな人に……、役割与えられそうで……、騎士団から来てる教官とか……」
どれくらいの貴族位か知らんけど。
クソガキが少しひきつったかな?
「あと……、教官達からも……、書類、たくさん書けって……」
小説の続きだけどね。こっちはあまり効果なしか?いや、わかってないだけだな。
「諜報の人からも……、監視対象になってて……」
あ、みんなの顔が…、困惑してるわ。
「あと、ライニール様というかたからも、お願い事をされてて……、もう、わたし、どうしたらいいのかわからないの!!」
顔に手をあてて、嘘泣き!
さあ、どうだ!みんな巻き込んでやったわ!!
ふははははは!
指の隙間から見えるクソガキは、ライニール様の名前で明確に狼狽えている。
「あら?あなたがおじさまが紹介してくれるっていう子なのね?友達になってくれるっていう」
え?
「とっても優秀な子だよ、って言ってたからもしかしてと思ったけど。ふふふ、よろしくね」
あ、え、う、お、ええ……?
「私、レイティシア・ローゼリア。この国の第三王女なの。まあ、それはどうでもいいわ、この学院では、実力主義だから」
ひいいいいいいいい!
巻き込んだら王族まで出てきた!!
「マリーさんとも、もうお友達になったのね、羨ましいわ…。マリーさんも優秀だから」
レイティシア様が、ニッコリ笑って、わたしとマリーさんの前にきた。
金髪ストレートの長い髪、透き通るような碧眼が見つめてくる。
フローラルのイイ香り……
クソガキは、もう腰が引けている。
「ねぇ、今度、お二人とも、お茶会に参加してくださらない?ふふふ、楽しみだわ!お父様にも紹介しなきゃ!」
何も言ってないのに、どんどん話が進んでいく!!お父様って、あれだよね!!直接顔見てはいけない尊いお方!
わたし一発で不敬罪くらいそうだよ!
侯爵家のクソガキよりもやっかいなのが出てきちゃったよ!!




