第30話 実技試験
んー、昼ご飯……。食堂は凄く美味しかった。
さすが王都学院って感じで。比較対象はないんだけど。
でも、なんか居心地悪かったんだよねぇ。
見られてるのクリストフだと思ってたら何か、私も見られてる……
まだ何もしてない……よねぇ?
見栄えだってそんなに他の女の子と変わんないよ?むしろ肉感なくて女の子感ないし……
ご飯くらい落ち着いて食べさせてほしいよ。
そんなわけで、そそくさと訓練場に。
そう言えば今朝は素振りできなかったなー。
ルーティン外すと少し気持ち悪い。
ここで試験ってことは、身体動かすんだよね、ちょっと準備運動くらいしとこうかな!
よし、集中!
走馬灯強化するいろんなことがわかってきた。
主に自分の体の事が。
どこが動きやすくて、どこに不調があるかは、この状態だと良くわかる。
神経の情報伝達が良くなるのか、これだけで、それなりの準備運動になるんだよね。
まあ、適度に身体も動かすけれども。
わたしが準備運動始めたら、新入生の何人かも始めた。体育会系、もとい、騎士志望かな?
あ、教官がきた。
「では、これから実技の試験を始める。それぞれ壁にある木剣を持って、素振りだ。身体に合うものを選べ」
あ、試合とかじゃないんだね!
平和で結構なことだ。
さすがに木刀はないよねぇ……。
じゃあ細身の物でいっか。
「でははじめ!」
号令でみんな一斉に木剣を振り始めた。
クリストフは……、うん普通。年相応だ。
まあ、わたしもいつも通りっと。
真っ向斬り、袈裟、逆袈裟、左袈裟、左逆袈裟、一文字、左一文字、突き……
これを繰り返す〜
教官が順番に見ていく。
5人に一人くらい前に出されてる。何かあるのかな?
教官が前にきた。
「……どこの流派だ?」
ほえ?流派?しらん、ジャパニーズ剣術だよ。
とは言え、何か答えないとだよね……。
んーー、流派………。あ!
「敢えて言うなら、飛天御剣流です」
「ヒテンミツルギ流?知らない流派だな、まあいい、前に出ろ」
うっそ?!わたしも出されちゃったよ。
どうやら前に出されたのは、わたしで最後だったみたい。前に出されたのは10人くらい。メンツを見ると、準備運動してた生徒ばかりだ。
「よし、やめ!では、前に出された者は、教官と打ち合ってもらう」
え?やだ、なんで?普通に振ってただけなのに!
前に教官が5人に並んだ。
それぞれ生徒に声をかけて向き合ってる。
わたしは次のターンだね!
それぞれの打ち合いが始まる。
まあ……、大人と子供じゃそうだよね。
教官が受けていなして、捌く。
時間にして2分くらいかな。
交代だって。
わたしを呼んだのはゴリラ教官だ。
わたし、ゴリラに縁でもあるのかな……
「さあ、打ちかかってくるといい!遠慮はいらないよ」




