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第130話 秘密の暴露

「ダイア様に会いたい?ルナ、あまり乗り気じゃ無かったみたいだったけど、お付き合いするの?」


違う、断じて違うよ、レイティシアちゃん。

わたしのこの状態をなんとかしたいだけなんだよ。細マッチョ、イケメン、スゥイートボイスで、好みにはガッチリ適合してるんだけど、あれは危険。何されるかわかったもんじゃない。


「いえ!違いますよぅ!ただ、ちょっと相談したいことがありまして……」


レイティシアちゃんと食事を取っているマリーちゃんが、首を傾げてこちらを見る。


「……私達にじゃなくて?ふぅ〜ん……、怪しいなぁ…」


なんだね、そのニヤニヤ顔は、そういう付き合ってる、付き合ってない話じゃないってば!

はい!早くご飯食べなさい!予定詰まってるんでしょ?!


「そうじゃなくて!わたしの身体のことで意見貰えないかと思って!」


レイティシアちゃんとマリーちゃんが、顔を見合わせて、黄色い悲鳴を挙げた。

いかん!誤解されまくっとる!


「ほら!レイティシア様もマリアンヌさんも、はしたないですよ!少し落ち着きなさいませ?……ルナアスカさんも、わざわざ誤解されるような言い回しをして、どうするんですか。ちゃんと、順序だてて説明なさい」


あう……、タルおばちゃまに叱られちゃったよ。ん〜、でもどう話したらいいものか……。


二人は笑いながらも心配そうにわたしを見てる。絶対の信頼を置く二人。タルおばちゃまもこの一年で、わたしの大切な人になってる。

この三人なら、打ち明けても変な事にはならないだろう。

仮に誰かに漏れたとしても、それは何かそうしなければならない理由があるのだと信じられる程に、関係を深めてきたのだ。


「実はですね……、わたし、生まれつき……」


走馬灯のこと、この走馬灯で何をしてきたか、不自由さ、便利さ、まつわる出来事を話していく。


二人からは、驚きと納得、それから、愛情を感じる。


そして、斬ることへの衝動、人の思いなのか、感情なのかが視界にノイズとして入り始めたこと。始まりは学院にいる時で、最近酷くなり、視界が埋め尽くされてしまうようになった事を話した。

このままじゃ、役に立たなくなってしまうかもしれないことも。


レイティシアちゃんが、席を立ち、わたしを抱きしめる。


「大変だったのね、ルナ。そんな重い物を一人で背負い続けただなんて。わたしは、あなたを絶対に見捨てないから。だから泣かないで、ルナ」


わたし、泣いてるのか……

誰にも話せなかったことが、負担になってたのか……


マリーちゃんも、わたしに寄り添ってくる。


「良いことも、辛いこともあったのよね。ルナにとっては、辛いことばかりだったのかもしれないけど、その体質のおかげで、出会うことができたことは、嬉しいわ。話してくれてありがとうね、ルナ」


わたしも、二人に聞いて貰えて、よかった。

嫌われたり、怖がられたり、避けられたりするんじゃないかって。

そんな子達じゃないっていうのは、わかってるけど、万が一、そんな目で見られたらって、怖かったんだ。


今、二人が寄り添ってくれてる。

見捨てないって、話してくれてありがとう、だって。


流れ落ちる涙をそのままに、わたしは嬉しくて、愛おしくて、声なく笑った。


「……ダイア様は、今、他国に出てらっしゃいますからねぇ…。暫く会うのは難しいですわね」


タルおばちゃま?!

もっと!こう!しんみりして、余韻を味あわせてくれる場面では?!


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