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「ここが、一応俺の部屋」
たまにだけ借りてる部屋だからか、自分の部屋って言ってもいいのかな?みたいな感じで案内された。
カチカチに固まっている私を見て、アオイが心配そうに聞いてきた。
「俺、ソファーで寝たほうがいい?」
「ううん。大丈夫、緊張してるだけだよ」
私の言葉を聞いて、アオイが先にベットに腰を下ろすと、その真横を「おいで?」とでも言うようにポンポンと叩いた。
私は、オズオズとアオイの隣へと腰を下ろした。
「俺、好きな人を家に上げるの初めて」
「そうなんだ」
私の方を向いたアオイが、私の事を強く抱きしめてくれる。
普段、学校やデート中には、そこまで触れ合うことがないから、アオイの体温がすぐ近くにあってドキドキする。
「きゃっ!」
いきなりアオイにベットに押し倒されたから、悲鳴みたいな声を上げてしまった。
「触っても、平気?」
私は、恥ずかしくてただ頷いた。アオイの手がジャージの上から私の胸を触る。
「(なんで、ノーブラ……つか、柔か」
ミツルにサれた時とは違って、たしかな感触がちゃんとある。
「………っ…」
自分がもらした吐息が恥ずかしくて目を閉じていたんだけど、ふいにアオイが私の耳元で名前を呼ぶので目を開けてしまった。
「める」
「ぁ………だめ。やっぱり無理…」
私は、あろうことか好きな人の前で泣き出してしまった。
目を開けた時の光景が、あの日をフラッシュバックしてしまったみたいで、ミツルじゃないことは明らかなのに、体が拒絶反応を起こしてしまったみたいだ。
「ごめん…なさぃ…」
「ううん。めるが謝らないで、俺は大丈夫だから」
サッと私の上から、どいてくれるアオイ。私の隣にゴロンっと転がると、私に布団をかけてくれた。
「なんか、事を急がせたみたいでごめん」
お互いが向かい合いながら、アオイは怖がらせてしまった。と、私の頭を撫でる。
私自身も優しいアオイの前でなんで泣いてしまったのか、よくわからない。
アオイは、私の腕を自分の方へと引っ張った。
「めるから俺に触るのは平気?」
「え?」
私の手をアオイの胸板へいざなった。お互いが向き合いながら、私だけがアオイに触れているのは、それはそれでどうしたらいいのか分からない。
「だ、大丈夫」
「そっか。どこまでが大丈夫とか、お互いで探っていこう?」
「うん」
アオイに返事をすると、アオイは私の頭を片手で持ち上げると、そこに普段アオイが使っている枕を貸してくれた。




