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さっきまで私の家に帰るつもりでマンションを出たから、立ち止まってアオイが考え事をしている。
「夕飯とかコンビニで買って戻る?」
「うん」
私の決心が硬そうだな。と思ったアオイは、私を家に送っていくことを諦めたみたいだ。
コンビニに入るとアオイはカゴを持ってくれた。
「食べたいものとか、ある?」
「パスタかなー」
カルボナーラのパスタを選んだところで、アオイも和風のツナパスタを選んでいた。
飲み物を選んだところで、ふと今日が泊まりな事を思い出した。私は、自分でレジに並ぶのが恥ずかしくて、アオイの洋服の裾をつまんで引っ張った。
「あの、えと…そのあの、アレって買うの?」
「え、あー…めるは、外で待ってて、俺が全部一緒に買ってくるよ」
「あ、うん」
そう言われたので、私は素直にアオイに任せることにした。2人が並んでレジに行ってコンビニの店員さんに「(いまから、この2人使うんだー」とか思われたら、なんか恥ずかしすぎて死んじゃう。
私は、夕焼け色に染まる空を見つめながら、アオイの会計が終わるのを待った。
「おまたせ」
アオイがレンチンを済ませたパスタとかを下げながらコンビニを出てきた。
飲み物の横には、箱方のなにかもしっかりと袋に収まっている。
アオイは、コンビニの袋を持っていない方の手で私の手を繋いでくれた。
それだけで、これから起こる何かへの緊張が少し和らぐような気がした。
ガチャンッ
と、再びマンションに帰ってきた。叔父さんに鍵を渡されて、扉をくぐったときも緊張したけれど、アオイと一夜をすごすと決めて扉をくぐるのも、またすごい緊張する。
リビングのテーブルに座ると、アオイが飲み物とカルボナーラを渡してくれた。
「すぐ食べる?」
「うん」
カルボナーラの一口目を食べようとしたところにアオイが何か持ってきてくれた。
「コーンスープ熱いから気をつけて」
やっぱりアオイは、気が利くし優しいな。
「ありがとう」
アオイも席について買ってきた物を食べ始めた。
「ここで手料理とか出せたらカッコよかったんだろうけどな」
そう言われると、アオイが普段どんな物を食べているのかが気になってきちゃうかも。
「普段はどうしてるの?」
「叔父さんが、だいたい作ってくれてる」
「そうなんだ」
先に食べ終わったアオイは、カルボナーラを食べる私を見つめている。食べづらいな。
「春休みとか、どこかいく?」
「え?なにも考えてなかった」
昨日まで、もしかしたら別れたりするのかな?と、思っていただけに先のことなんて何も考えてなかった。
「そっか…」
アオイが私が行きたくない。みたいにとらえたのか、しゅんとしてしまった。
「違うよ!最近、ずっと会えなかったから、一緒に考える時間なかったよねってだけだよ」
「そっか。今度一緒に考えようか」




