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43/56

ー43ー

「え?」

 いまのってキスだった?あまりにも軽かったので、びっくりして声をあげてしまった。

「ん?」

 アオイも私の声に首を傾げる。何か違和感を感じたけれど、それが何か分からないまま私の視界がぐにゃんと曲がって、私はそのまま床に倒れてしまった。


「ぅ……ん…」

 私が次に目を覚ました時には、アオイのベットの上でアオイに腕枕された状態だった。

「………へ?!(ぇ?!」

 なんで、私もアオイも服着てないの?

「める、おはよ」

 まだ起き抜けのぼやけた頭の私にアオイは優しいキスを落とす。

「え?え?!(どうなってるの?」

「気持ちよすぎで気絶しちゃってたんだよ」

 え、なにも覚えてないんだけど、どうなってるの???

 パニックな私の視界には、アオイも上半身が裸で、どこに目を向けていたらいいのかもよくわからない。

「もう1回、同じ事したら思い出す?」

「へ?!待って、心の準備が!」

 私の気持ちを無視してグイグイくるアオイに翻弄されていると、アオイの部屋の扉が開いた。

「え?誰?」

 ベットから、扉の方に目をやると、そこには外から帰ってきたアオイが立っていた。

「(アオイくんが二人?!?!」

 じゃ、この目の前のアオイは誰??

「アオイくん!たすけっ…」

 アオイに助けを求めようとして、いまの自分が何も着てないことを思い出す。

 私を助けようと部屋に入り込んできていたアオイに私は

「や、やっぱりダメ!こっち来ちゃダメ!」

 ベットまで近づいてきていたアオイは、私の声に反応して私の言葉通りに部屋を出ていく。

 アオイに裸を見られなかったけど、この状況をどうしたらいいの??!

「やっと俺だけのめるになったね」

「やめて!ミツルくん」

 さっき玄関先で会ったときは金髪だったのに、いつのまに黒髪にしてきたんだろう。

 なんとなく感じていた違和感は、アオイがしないようなキスだったんだ。なんで、気づけなかったんだろう。アオイとミツルを見分ける自信あったはずなのに……


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