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40/56

ー40ー

 そして、次の日に学校に登校すると、なにやらクラスの中が騒がしかった。

 ミツルに対して女子が群がっていた。何かあったのかな?話題の内容、私の事じゃないよね…

「ねぇ!ミツー?なんで、メール返してくれないの??」

「あーごめん!スマホ新しいのに替えた。前のやつ水没しちゃって」

 ミツルのスマホがどうやら変わったみたいだ。

「あーそうなの??」

 それまで、すごい剣幕で女子達が怒っていたのに、理由を聞いてみんな冷静になる。

「だから、新しいやつに番号教えてよ」

 新しいスマホにQRコードを表示させると、私も私も!とクラスの女子が駆けつけてきた。あいかわらずの人気者だな。

「データとか引き継げなかったの?」

「うん」

 ミツルの前のスマホは防水仕様じゃなかったみたいだ。

「私達と行ったクリスマスの写真は?」

「なくなっちゃったけど、また行けばいいじゃん」

 女子達から、思い出がなくなったことに悲しみの声が上がったけれど、やはりそこはミツル、女子のご機嫌の取り方がよくわかっているな。という返し方をしていた。

 クリスマスの時の写真がなくなっているとするなら、私の恥ずかしい写真も一緒に消えてしまったのかもしれない。

 それは、とても好都合なことが起こってありがたい限りだ。

「める、おはよう」

「アオイくん、おはよう」

 そこへ、アオイが登校してきた。もしかして、ミツルの前のスマホがダメになったのって…

「もしかしなくても、またケンカしちゃった?」

「そりゃ、ケンカになるような事したほうが悪いんじゃない?」

 やっぱりアオイ達は、兄弟喧嘩を起こしていた。

 アオイのおかげで私の下着姿の写真は、なくなってくれたわけだけれど。それって……

「あ…あの、アオイくんは…その写真見た?」

 ミツルのスマホをダメにするために、アオイもその写真を見てしまったのかが気になった。

「見てない(気にはなったけど…」

「そっか。よかった」

 また、ミツルだけが知っている私の姿に機嫌が損なわれないか不安ではあったけど、みんながいる前だからか、アオイがあからさまに機嫌が悪くなることもなくてよかった。



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