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35/36

ー35ー

※誤字直しました。それだけです。

 すると、アオイは私の口を無理やり塞いできた。突然、アオイの唇が自分の唇にぶつかってきてビックリしてしまった。

「俺が好きでもない奴にキスする人間だとか思ってんの?」

 表情が怒っていたので、意地悪をしたのは自分だけど怖くなって首を横にだけふった。

 私が言葉を使わなかったからか、アオイも静かに私のおでこにそっと優しく自分のおでこをくっつけてきた。

「キスをしたいのも、その先の事もめるとしかする気ないよ」

「……っ…(その先って?」

 そう思っていると、もう一度アオイは私にキスをしてきた。言葉の意味が分からず、少しだけぽかんと開けた口の中にアオイの舌が侵入してきた。

「…んんっ!」

 自分がどうしていたらいいのか分かんなくて、アオイにされるがままにその舌を受けとめる。

 でも、やっぱり苦しくて涙がでてきてしまった。

「ごめん。泣かせるつもりはなかったんだけど」

 また、嫌がっているとか思われていそうだから、私は自分からはなれようとしているアオイのシャツをつかまえた。

「大丈夫。ちょっと、まだ慣れなくて…その息を吸うタイミングが分からないだけだから、嫌じゃないから……その、もう1回して?」

 自分でも恥ずかしいこと口にしてるなって思って、合わせた目をそらしてしまった。

 アオイは、私の涙を両手でぬぐうと、もう一度私に近づいてきてくれた。

「じゃあ、舌引っ込めないで」

「ぇ……ぁ、ぅ」

 アオイの舌に丁寧に自分の舌が舐められていく。こんな感覚初めてで、頭の中がフワフワしてしまう。

 アオイの舌が私の舌を吸ってチュッという音がしたかと思うと、アオイの顔が私からはなれていた。自分からもアオイの舌を求めていたみたいで、はなれてしまったことがなんだか淋しくもあるけど、なにより恥ずかしい。

 アオイの胸に自分の顔を埋めると、アオイは私の事をギュッと抱きしめてくれた。

「ちゃんと好きだから…俺の気持ちを疑わないでよ」

「うん」

 気がつくと観覧車は下の方まできていて、もう降りないといけないみたいだ。けれど、まだ胸はドキドキしている。

 やっぱりこんなにドキドキするのはアオイだからだ。アオイからも好きって言ってもらえて、すごく嬉しかった。

 手を繋いで観覧車を降りる。

「もうそろそろ帰る?」

「そ、そうだねっ」

 気恥ずかしくて、逆になんて言ったらいいのか分からなくて、ギクシャクしてしまう。

 帰りの電車の中でアオイが私に何か差し出してきた。

「なにこれ?」

「クリスマスプレゼント。気に入ってもらえるかは、分からないけど」

 小さな袋にリボンがかかっている。袋の中を開けてみると、そこに入っていたのは…

「ヘアピンだ!可愛い」

 そこには水色のヘアピンが三本入っていた。

「筆箱の中身が水色多めだなって思って水色にしてみた」

「ありがとう!あ、でも私、遊園地で何か買おうと思って何も買ってない!」

 どうしよう!って、帰りの電車の中で慌て始めても意味はないけれど、変な汗がでてきた。

「いいよ。俺は、欲しかったものちゃんと貰ったから」

「え?なんのこと?」

 そういえば、クリスマスに欲しいもの教室で聞いた時に喋ってもらえなかったから、何のことなのか結局わからないままだ。

「にぶw」笑

 なんかよくわからないけど、アオイが笑顔だから、いいにするしかないのかな。自分だけが何かもらうのもズルい気がするから、次のイベントの時にでもアオイにお返しできたらいいな。


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