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「なんで?!朝日くんが??」
遊園地の巨大迷路内でミツルと鉢合わせてしまった。
「今日、クラスの皆と遊びに来たんだよね♪まさか、めるるんに会えるなんて思ってなかったからビックリ」
私だってミツルに会うと思ってなかったですけど。
「この巨大迷路、迷ったら1時間は出られないらしいんだ。一緒に行こうよ」
「え?!ちょっと、待って」
私はミツルに腕を掴まれながら、巨大迷路を進むことになった。でも、1時間も迷路で彷徨うことになるのは嫌だなぁ。
「右と左の分かれ道、どうしようか?」
「さっきは右だったから、今度は左かな?」
「じゃ、そっちにしようか」
今日のミツルは、どうもご機嫌のようすで自然と手を繋ぎながらゴールまでたどり着いてしまった。
「あれ?俺達が1位??」
「本当だ。誰もいない」
迷路の途中では、「ミツーどこー?」という声が聞こえていたから、クラスの皆は本当に来ているのだろう。
「それじゃ、待ってるのもヒマだし、二人で別のところに行こうよ」
「え、でも」
私はアオイを持っていなきゃなのに、迷路から出ても繋いでいる手に引っ張られて別のアトラクションへ行くことになってしまった。
「これ、入ってみたかったんだ♪」
「え゛……お化け屋敷…??」
「怖いの??大丈夫だよ。子供だましだから」
他のアトラクションほど人が並んでいなかったので、すんなりと入る事ができてしまった。
アトラクションに乗っていれば、なんとかやりすごせるかな?とか思っていたら…
「(これ、歩いて進むタイプだ!!」
「どうしたの?」
入口から入ると、後ろの扉は閉まり目の前には棺桶がスポットライトに照らされていた。通り過ぎようとしたら、いきなり何かがでてくるのだろうか?と思うと足がすくんでしまった。歩き出すことが出来ない。
「めるるん、先行ってよ」
「な、なんで?!?!」
お前は、鬼か!!悪魔か?!
「だって、俺が先をどんどん歩いていったら、めるるんをどっかに置いてきちゃうかもしれないよ?」
「…う」
それは、とても困る…。
「それに、さっき扉が閉まる音がしたから、前の人が先に進まないと後ろの人は扉が開かない仕組みなんだよ。取り残された場合、後ろから来る人をあてにすることも出来ないよ?」
「え?!」
たしかに、並んでいた後ろの人が入ってくる気配はない。
「たぶん、途中で離脱する道もないと思うけど、どうするの??」
そう言われたからといって、ミツルの前を歩けるはずもなかった。




