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ー16ー

※誤字を直しました。

 あの夏休みにデート?に行ったところから、メールはない。

 学校が始まってみたけど、アオイはいつも通りな感じだった。

 いつも通り二人で委員会に行ったり、行事の相談をしたりしている。

 そんな私達を見ていたクラスメイトが「あの二人ってやっぱり付き合ってるのかな?」みたいな噂が飛んだりしているけれど、むしろ…その答えを私が知りたい。みたいな気持ちだった。

 あの告白は、いったいなんだったんだろうか?いや、告白したのは自分なんだけどね。

「(もしかして、夢とかだった??」

 私が、あまりにも理想的な夢でも見てしまったんだろうか?


 相手に何か聞くにしても、なんて聞いたらいいのかも分からないまま、放課後になってしまった。

 学級委員の仕事をしていてクラスに戻ってきた。放課後なので、もうクラスに人は残っていたなかった。

 そこへ、部活が終わったのかミツルがやってきた。

「あ、めるるん!おつかれっ」

「朝日くんも部活おつかれさま」

 帰ろうとする私の手をミツルが引っ張った。

「ねぇ、ちょっと待って。こないだめるるんから貰ったストラップのぬいぐるみと同じやつ取ってきたんだけど、お揃いで付けない?」

「え?」

 アオイがゲーセンで取ってくれたぬいぐるみと同じキャラが二つ目の前に出された。

「大丈夫。それ、朝日くんにあげる」

 アオイとは別のぬいぐるみをお揃いで持っているから、ミツルとわざわざ同じ物を持ちたいという気持ちになれず断ると、帰ろうとする私を壁の端っこにミツルが追い詰めてきた。

 壁をダンッ!という音で威圧的にきたかと思うと、それとは対照的に仔犬みたいな表情をしたミツルが私に問いかける。

「アオイから貰った物を取った俺のこと怒ってるの??」

「お、怒ってなんかないよ?(これが壁ドン?!」

 可愛く切なそうに語りかけるミツルは、まさに顔面国宝級だった。

「俺のこと………嫌い?」

「わ、分かんない!!!」

 そんなに近くで顔を覗き込まないでほしい。

 私は、ミツルを突き飛ばすとどこか隠れられる場所を探した。きっと廊下を走ってもすぐに追いつかれるだろうと思ったから、教室のロッカーに立てこもった。

「え?!めるるん??なんで?」

 ロッカーに入った私を「どういうこと?」とミツルが教室でオロオロとしていると、そこへ別のクラスの女の子がやってきた。

「あ、ミツはっけ〜ん♪」

「あーリコちゃん、どうしたの?」

 どうやら、ミツルが面識のある別のクラスの子みたいだ。

「あたしーミツの事が好きみたい。付き合ってくれない?」

 別のクラスの女の子は、ミツルに告白をしている。

 私は、それを目の当たりにして気がついてしまったんだ。

「(そういえば、私…アオイくんに付き合ってください。って言ってないかも!」

 え、でもでも、お互いが「好き」って言ったら、もう付き合ってるようなもんじゃないの?いまの状況、両想いだね。ってだけなの?

「あーごめんね。いまは部活が恋人かなー?」

 ミツルは相手をやんわり断っていた。

「そっかー……また、告白するね☆」

 めげない女の子は教室を出ていった。

 私はそれを見送ると、キィッと音を立てながら、ロッカーから出てきた。ものすごいほど、どんよりした顔で私はミツルに質問した。

「……朝日くん。質問があります」

「んーなになに?」

「『好き』と『付き合ってください』ってセットだと思いますか??」

 答えはすぐに返ってきた。

「めるるんが、俺に好きって言うなら、じゃー付き合おうか?ってそりゃ言うよ?」

 その返答を聞いて、私はすぐに膝から床に崩れ落ちた。

 つまり、『好き』と『付き合ってください』はセットじゃなきゃダメだったんだ………。

「詰んだ…」

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