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愛する人

「あなたが神龍なの?」

震えながらとうメルシス。

「神龍…

きっとそうなんだと思う。

力があふれてくる。」

その時、

次々に兵達が起き上がっていく。

「あれ、俺達なにしてんだ?」

それと似たような言葉を次々とこぼす兵達。

「これは、どういうことだ、メルシス。」

黙り込むメルシスにルイスは少しおどしをかける。

「話して!

話さないならこの城をつぶす。」

ルイスが大きな声で告げる。

すると、外の争いがとまり、静かになる。

「12龍士の持つ異能の力よ。体の一部を使う力。

私の側近は目で人をあやつる洗脳の力をもつ。

他には指をつかって人に乗り移る事ができる支配の力。

血をつかって特別な結界をつくれる結界士、手をつかって記憶を消せる消去の力。

私が手にいれたのはこの四人よ。

あなたはおそらく、声や歌によって全ての力をとく浄化の力。

後はこの巻物にのっているわ。

アジファーを壊さないで。」

すがる様に巻物を差し出すメルシス。

「お前のせいで何人の人に迷惑がかかったと思ってんだ!」

クラウスはメルシスの胸ぐらをつかみ殴りかかる。

「やめて、クラウス。

彼女は寂しかったのよ。

あなただってわかるでしょ?」

クラウスは殴りかかる寸前で手をとめる。

「それは…

メルシス悪かったな。

俺はお前を受け止めてやれない。

俺からしたら、お前は妹なんだよ。」

クラウスの優しい一言にメルシスは崩れる。

メルシスの目からは山ほどの雫がながれおちる。

「うっ…

ごめんなさい。

私が間違っていたわ。

ねぇクラウス、私、かわれるかな?」

「あぁきっと、かわれるさ。前のお前に戻れるさ」

崩れおちたメルシスを側近が抱き締める。

「メルシス様、私が貴方を支えます。」

「レオン…

ありがとう。

ルイスさん、ごめんなさい。

あなたと話していると心が洗われる気がするわ。私よりきっと素晴らしい姫になるわ。」

「メルシスさん、私はもっと強くなります。大切な人を守れるくらい」

その一言を告げてクラウスとルイスは城を出た。

「ルイス、みんなの所に行く前にあざをかくせよ。」

「えっでも…」

クラウスはルイスの腕をつかみファンデーションを塗っていく。

「持ってきたんだ、声がでるようになった記念に俺がぬってやるよ。」

なんかくすぐったい。

でもうれしい。

城を出ると兵達がクラウスを待っていた。みんな傷だらけになりながらも笑顔を浮かべている。

「帰るか!」

クラウスはルイスを馬に乗せてミリアに帰っていく。


ミリアの城の前では沢山の人が2人の帰りを待っていてくれた。

「おかえりなさいませ。」

クラウスとルイスはお互いの目があい微笑み合う。

「ただいま」

すごく心が満たされる気がする。

きっと誰かに必要とされているからだね。


「ルイス、今日は疲れたしはやく寝ようぜ。」

「お姉さまに連絡しないと…

私、城を抜け出してきたから。」

さらっと言うルイスにクラウスは怒り出す。

「何考えてんだ?

抜け出すなんて危ないだろ!」

「だってあなたが心配だったのよ。」

するといきなりクラウスの顔が赤くなる。

「バカじゃねぇの?俺なんかのために」

「あぁー照れてる!あなただからよ。今まで伝えられなかったから沢山言わせて。愛してるわ、あの時からずっと」

ルイスのまっすぐな告白に照れて、ベットのはしっこに行ってしまったクラウスをルイスは追いかけて近づく。

その時、

急に振り向いたクラウス。


チュッ


「思い出してくれてよかった。おやすみ。」

2人そろって顔を真っ赤にして眠りについた。幸せな夜だった。


12龍士はまだまだ沢山この世にいる。

彼らは未だに差別に苦しみ暗い世界にいる。

そんな彼らを明るい世界に引っ張ってあげなきゃいけない。

一国の姫として、また神龍として。

でもそれには沢山の危険が溢れてる。

でも2人なら大丈夫だ。

これから、起こる災難もきっとのりこえていける。

沢山の人や愛に包まれているから。


〜終わり〜


最後まで読んでいただきありがとうございます

初ファンタジーでちょっとよくわからない部分もありましたが最後まで読んでいただいたあなたに感謝です


次の作品は未定です

また会えることを願って

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