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まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
まだ魔王討伐を終えた優秀な幼なじみ達とまともな日常を送れると思っていた時期もあったごく普通の青年の日記

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あれから三年と七日目

 どうにも、昔から俺の幼馴染たちは距離が近い。

 ことあるごとに引っ付いて来るし、特に理由もないのに抱き着いてきたりもする。徐々に幼馴染たちが並の人間とは違うと分かったあともそこが変わらなかったせいで何度か抱擁に殺されかけたこともある。そのせいでどうにもハグは苦手だ。あと、握手とかグータッチとかタックルとかも似たような理由で苦手だ。


 と、まぁそれは今はいい。本題との直接的な関係はない。

 今、問題なのは「幼馴染たちの距離が近いこと」だ。

 より正確に言うなら「朝、起きたらベッドにもぐりこんでいる時があること」だ。


 今日がまさにその日だった。

 朝、目が覚めるとアリスが隣ですやすや寝息を立てていた。

 別にアリスに限った話ではないし、これが初めてって訳でもないけど、普通に心臓に悪いからやめてほしい。

 起きた時にいないはずの人間が居ることの怖さをいい加減幼馴染たちは知るべきだと思う。


 もう何度やめてくれと言ったことか。

 お願いしても聞いてくれないなら、ここらで一度きちんとお説教をするべきかもしれない。


 そう思ってすやすやと眠りこけるアリスを起こした俺を待っていたのはお説教だった。


 なんか、メリッサだけを誘って遊びに出かけたのは「幼馴染差別」らしい。初めて聞いた言葉だし、怒りたいのは俺だ。唇を尖らせて如何に俺が邪悪な行為に身を染めたかを捲し立てるアリスを遮って俺はベッドにもぐりこむのはやめなさいと言った。謝りなさいと言った。


 間髪入れず、壁に大穴が空いて「何か文句あるの?」と言いたげな目で俺を見つめるアリスに気付けば俺は「ごめんなさい」と言っていた。「謝れて偉いね」と頭を撫でられた。キレそう。


 あと、なんか、幼馴染で旅行に行くことになった。

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