表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
まだ魔王討伐を終えた優秀な幼なじみ達とまともな日常を送れると思っていた時期もあったごく普通の青年の日記

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/102

あれから三年と四日目(8)

「マスター……凄い……」


 思った以上の威力にぶっちゃけ引いているとノアがそんな感嘆の声をあげた。

 そうだね、凄いね、メリッサが。ちなみにマスターは今の攻撃魔法の反動で左肩外れちゃった。ノアとナギが居なかったらめちゃくちゃ喚き散らすレベルで痛い。


「さて、じゃあ治しちゃおうか」


 屈んで右手に残った最後の二つ、回復魔法の術式が刻まれた指輪でナギとノアの傷を癒す。ほんとは外れた肩も治したかったけど、さすがに俺だって優先順位は弁える。このなかじゃどう考えたって俺が一番軽傷、というか俺だけ自爆。

 それにしても相変わらずメリッサの回復魔法は凄い。あんなに血だらけだったナギはすでに傷一つない体にまで治っているし、ノアなんて腕が再生してしまった。俺が回復魔法を使っても切り傷すら治せないんですがどういうことなんでしょうね。


「……あ、れ……? 僕は……何を……」


「おー、大丈夫か?」


「マスター……? ここは……」


「ここは迷宮。紆余曲折あってほんとは来るべきじゃないナギがここに来ることになっちゃった、みたいな感じ。ごめんな。変なことに巻き込んで」


「いえ……その……えっと…………そうだ! あいつは!? あの化け物はどこに!?」


 傷は治っても失った血までは戻らない。体を起こそうとするナギを支えると切羽つまった表情でナギがそう訴える。


「それならマスターが倒した」


「いや、厳密にはメリッサの魔法道具がね? ま、とりあえず心配しなくても大丈夫。もう、全部終わったから」


 よっぽど怖い目にあったのだろう。悪いことをしてしまった。

 今後のこと、色々と考えないと。

 ノアのこととか、今回のことの原因とか、他にも上げ出せばきりがないくらいに色々と。

 まぁ、それもひとまずは帰ってからの話だ。

 もうメリッサの魔法道具は一つも残っていない。俺レベルの雑魚ともなるとゴブリン相手でも普通に死ねるので自衛手段のない今の状態で迷宮にあまり長居はしたくない。

 ま、さすがにあのきしょい奴は死んだと思うし、そこらの迷宮生物ならノアとナギで十分対処できるだろうけどさ。


「ニンゲン……オイシイ……ニンゲン……タベル……ニンゲン……コロス!!」


 ……まじ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ