表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
我の主は日記好き

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/102

我の主は日記好き14

 そもそも、あのクズに限って何が起きているのかを正確につかめていなかったなんてことが本当にあるのだろうか。


 ……あるわけがない。


 十中八九、何が起きているかあらかじめ知っていて、そのうえで知らないふりをして手駒を調査と評して送り込んだんだ。そうに違いない。

 ほんとにムカつく奴だ。いちいち回りくどいことをして、あちこちに根回しをして、自分の欲しいものは何だって手に入れようとする。


 傲慢で強欲で空っぽの何の面白みもないクズめ。


「おい、無機物。ルークに触るな。殺すぞ」


『……我に指図するな勇者。大体、我と主は魂の深い部分で繋がっているんだぞ? 今更触ったくらいで騒ぐな。……お前もだぞ、小娘?』


 ベッドに腰かけ、寝むりこけている主の頬を突いて考えを纏めていると、背後から殺意を伴った声がかけられる。

 もう一人に至っては殺意どころか全身全霊で我を殺しにかかっている。


 全く、人間如きが。身の程を弁えろ。

 たかだか優秀な程度の人間が、永遠を生きる我に敵うとでも思っているのか。勘違いも甚だしい。


「今日の奴、あれはどう見てもお前に関心を示しているように見えた。……どういう関係だ? そもそも……あれは本当に人か?」


『……へぇ? あれの在り方に違和感を覚えたんだ? なかなかやるじゃないか勇者、褒めてやろう』


 人間が「あれ」の歪さを感じられるとはね。勇者の評価を少し改めるべきかもしれない。


「お前ごときに褒められても何も嬉しくない。それより早く答えろ。あいつは何で、お前はあいつとどういう関係だ」


『……言いたくない。お前には関係のない話だ』


 勇者がそれで納得しないことはとっくに我は学習している。何かを言おうと勇者が口を開くより早く我は続けた。


『それより、あれがわざわざ自分の目で確認しに来たってことは、あれはお前らにも興味を持ったということだ。そのうち何かしらに巻き込まれるだろうから死んでも主を守れ。むしろお前らは死んでくれてもいいぞ』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ