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まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
我の主は日記好き

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我の主は日記好き11

「おい、無機物。勝手にルークの魔力を使うなって言ったはずだけど?」


『……おい、キモ勇者。お前一体どういうつもりだ』


 その日の夜、寝ている主の魔力を使ってやろうと人化すると、勇者が我の首をつかんでそう言った。


 ……そもそも、どうしてこいつここにいるの?

 当たり前みたいに堂々としてるから一瞬受け入れかけたけど、ここ主の部屋だが?鍵、掛かってるが?


 ほんとこいつキモいなぁと思いながら、刺激してもっとキモくなったら困るので、そっと手をつかんで首から引き剥がしながら再度問う。


『お前、どういうつもりで闇ギルドのアジトなんかに主を連れてきた? ……というか、ここにいたはずの連中、どこにやった?』


 昔、一度だけ来たことのある亜空間。

 懐かしさと共に幼馴染共が腰にさげていた面の正体も思い出した。

 能天気な主はまるで気づいていないが、ここはイカれた平和主義者共の巣窟だ。

 そんな場所にどういうつもりで主を連れてきたのか。あと、ほんとにここにいた連中どうしちゃったのか。


 なんとなく想像はつくけど、こいつら魔王討伐の片手間に何やってんの……?


「どういうつもりもなにも、ルークはこういう秘密基地的なの好きなんだよ。お前は知らないだろうけど。ほら、僕達幼馴染だからさ」


 ……は?

 なんだこいつ。永遠を生き続ける魔法道具の我にマウントとってるのか?せいぜい百年程度しか生きられない人間の分際で?


 今すぐ息の根止めてその短い生を終わらせてやろうか。


 大体、我と主なんか魂で繋がった仲だが?

 その気になれば主を半永久的に生きさせることもできるが?主が廃人になる可能性を考慮しないなら今すぐにでもやってやってもいいんだが?


 全く、身のほどを弁えて欲しいものだ。我が寛大な魔法道具だから良かったものの、そうじゃなかったら今頃オコだったぞ?

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