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五十七日目
明日には、勇者達がやってくるだろう。
今日、部屋にやって来た魔王からそう告げられた。
たかが数日のことなのに、もうユーリ達と会ったのが随分と前な気がする。自分のことながら、幼なじみ達と一緒にいる時間が多すぎて感覚が麻痺してしまっているらしい。
レインのアホが無茶言ったから、できる限りのことはやったつもりだけど、うまくいくだろうか。
元々、魔王を倒したところで用済みになって始末されるのは目に見えていた。だから、魔王を倒したあとのこともいくつか考えてはいた。どうやって逃げるか、どうやって隠れるか、どうやって平和にのんびり生きていくか。
一応、俺なりの答えはでていた。たぶんユーリやメリッサなら、俺の考えを聞いたうえでもっと完璧な答えを出してくれるだろう。
それも、結局は明日がうまくいくかどうかにかかっている。
なんか、想像しただけで凄い体調悪くなってきた。
絶対、魔王とかが関わってこない方が楽で確実に済むのになぁ……。いや、レインの頼みだからそりゃなんとかするけどさぁ……。
……あー、ほんと、うまくいきますように。




