三十一日目
どうすれば幼なじみ達が問題を起こさないか。
かれこれ十年以上考えてきて、答えが未だに出ていないこの難題に頭を悩ませていると気づけば夜になっていた。
今日学んだことのほとんどは頭に入ってないような気がする。
ただでさえ考えることは多い。
穏便に村へ帰る方法とか、二回死ねるだけの罪を全員背負っちゃってることとか、第三王子今日も来なかったけど大丈夫かなとか、そもそも二回死ねるだけの罪犯しておいて村へ帰るとか無理じゃねとか。
考えれば考えるほどろくなもんじゃない……。
そんなわけで今、気分転換も兼ねて日記を書いている。
今思えば、最初はこんなつもりじゃなかった。
優秀な幼なじみ達が世界を救うのを村で待っていようと思っていただけなのに、気づけばいよいよ村に綺麗な体で帰れるかどうかも怪しくなっている。
基本的にあいつらのせいだし、なんなら全部あいつらのせいまである。
人一人の人生をあっさり歪めるような連中の統率をとれとか、酷い丸投げもあったものだ。
不敬罪のことだってある。あいつらが問題を起こさないように見張って、無事に魔王を討伐してはい終わりってわけにはきっといかない。というか、十中八九用済みになった俺達は殺されるだろう。
そうなると、魔王を倒して世界を救ったあとの身の振り方も考えなくちゃいけない。となれば、いよいよ村へ帰るなんて選択肢は絵空事以外の何でもない。どうせ、あいつらその手のことは何も考えてないだろうし。
やることは多い。だからこそ、優先順位を見極めて一つずつ確実に片付けていかないと。
まずは、そうだな……。あいつらがまた何かしらの不敬罪犯して今度こそ死刑ってなった場合に備えて逃げ道の確保でもしておこうか。




