二十二日目
テストをする。
午後、いつも通りに部屋に入ると突然そう告げられた。
聞いていないと反論すると言ってないですからと返されて、それ以上の反論は許されない。
所謂、抜き打ちテストという奴らしい。
内容は用意された食材を用いて一品作るというもの。これだけなら単純な話だけど、それを少し複雑にするのが作った料理を食べるのはアルマさんじゃなくて俺だということ。
用意された食材というのが、ほとんど全て毒を持ったものだった。
要するに、これまで身につけた知識を活かしてこれらの食材から無毒なものを見つけて料理を作れということ。
そう解釈した時点で、すでに俺がこのテストに失敗することは確定していた。
それはもう無様に倒れた。呼吸が出来なくなって、立っていられなくなって、倒れこんでそのまま意識を失った。
食べ合わせが原因、らしい。
食材そのものの毒は警戒していた。けれど、まさか選んで問題ないと判断した食材同士の組み合わせで体内で毒が形成されるとは思わない。完全にアルマさんの仕掛けた罠に引っ掛かってしまったのだ。
失敗した。完膚なきまでに失敗した。
言い訳のしようもないくらいにダメだった。
でも、修行を始める前の俺だったらきっと知らない食材の毒の有無なんて決して見抜けなかっただろう。
失敗はした。課題は見つかった。でも、成果も確実にあった。進歩も実感することができた。
これからだ。
まだまだこれから。
もっと頑張ろう。もっと努力しよう。
だって、俺は――勇者パーティの料理人なのだから!




