表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/102

二十一日目

 幼なじみ達の訓練は、基本的に時間ごとに区切られて行われているらしい。

 午前中に二組、午後に二組。固定というよりは日によって時間帯が流動的に入れ替わり、場合によっては合同で行われることもあるのだとか。

 なぜ、そこまであいつらの修行事情に詳しいのか。

 今日の午後、当たり前のように部屋に入ってきたユーリが聞いてもいないのにペラペラと語り出したからだ。ちなみにアルマさんはニコニコしてるだけで全く止めてくれる様子はなかった。


 昨日、やっぱり俺が見ていたことに気づいていたらしい。

 距離的に窓から見られてるとか普通気づけるはずもないんだけど、こいつほんとどうなってるの?視線に敏感ってレベルじゃない。


 一通り話を聞いて、勉強中だからそろそろ帰れと言ったら勝手に積んである本を抜き取って読み始めた。

 それから、「なるほど」と言って、俺が昨日から数えて三時間かけて頭に入れた知識をおよそ五分で理解しやがりやがった。


 もちろん、追い出した。


 「これってこういうことだよね?」じゃねーんだよ。人の努力返せや。


 邪魔者は追い出して、ようやく静かになった部屋で窓から外を覗いてみるとちょっと面白そうな光景が広がっていた。

 今日は合同での訓練の日だったのだろう。レインとメリッサが正面から向かい合って立っていたのだ。

 模擬戦って奴だ。どっちが強いだろうかとワクワクしながら見ていると、たぶんレインの師匠と思わしき人が開始の合図をした。


 勝負は一瞬だった。

 いや、もしかしたら素人目には捉えられていないだけで数多の応酬があったのかもしれない。けど、とにかく結果は一目瞭然だった。

 開始の合図と同時にメリッサの無詠唱魔法によって吹き飛ばされるレイン。その手にはレースのあしらわれた黒のパンツがしっかりと握られていた。


 窓を閉め、カーテンを閉じ、本を開いた。

 外から聞こえたメリッサの悲鳴とそのあとに聞こえた怒声、及びレインの断末魔はきっと空耳だと思う。


 ……あいつ、幼なじみ相手に何やってんの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ