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まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記

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十三日目

 昨日は、結局散々だった。

 俺の部屋の前には案の定魔物(ベテルツュエンギヌドンとかいうでかくて狂暴な魔物らしい)の死骸が転がっていたらしい。

 おかげであちこち大慌てになって、めちゃくちゃ怒られてめちゃくちゃ謝った。アリスは「………でも……ちゃんと、血抜き、した……」って言い訳して更に怒られてた。当たり前だね。

 というかさ、やっぱ俺が怒られるのは理不尽だよね。連帯責任だとか監督責任だとか言って怒られたけど、そもそも俺別にアリスの保護者でもなんでもないんですが?端から見るともしかしてそう見えるの?超嫌なんですけど……。

 昨日は本当に散々だった。ベテルツュエンギヌドンの肉が想像以上に美味かったことが唯一の救いだろう。アリスが「また、今度、取ってくる……!」って笑顔で言ってたから「絶対にやめろ?」って笑顔で返しておいたけど。


 とまぁ、そんなこともあったからその反動だろうか。

 今日は、かなり有意義な一日を過ごすことができた。


 疲れきって、泥のように寝て目覚めた今日の朝。

 一枚の紙切れが扉の前に落ちているのを見つけた。修行のスケジュールの記載されたものだった。すぐに分かった。きっと昨日のゴタゴタで俺の部屋とアリスの部屋を勘違いしてアリスのスケジュールを俺の部屋にいれてしまったのだ。

 まぁ、うっかりは誰にでもある。代わりに届けてあげようとアリスの部屋まで行ったのだけど、タイミングが悪かったようでアリスは部屋を空けていた。なので扉の隙間から部屋のなかに放り込んでおいた。


 で、せっかく外に出たらそのまま帰るのもなんだか惜しくなってちょっと町を歩いてみようって気分になった。

 これが本当に有意義だった。

 これまでも町を歩くってこと自体はあったけど、いつも誰かが隣にいて、何かしらやるせいでそっちに意識を取られてきちんと町を見て歩くことができていなかったのだ。

 落ち着いて自分のペースで自分が見たいものを見たいだけ見て歩ける時間はここに来てから最も心穏やかになる時間だった。あいつらと回った時には気づかなかった初めて見る料理とか面白い食材とかも見られたし。


 今日は、本当にいい日だった。

 明日は、久しぶりに自分が食べるためだけに今日買ったものでなにか作ってみようかな。

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