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まだ魔王討伐に行くのは優秀な幼なじみ達だけだと思っているごく普通の少年の日記【連載】  作者: 日暮キルハ
まだ魔王討伐を終えた優秀な幼なじみ達とまともな日常を送れると思っていた時期もあったごく普通の青年の日記

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あれから三年と十日目(4)

 迷宮に入ろうとするものに幻覚を見せ食らう肉食植物が跋扈する庭園型迷宮。

 これだけでも厄介極まりないが、迷宮というからには当然のように迷宮生物たちが跋扈している。

 迷宮生物にはその迷宮の特色が出ること傾向にあるが、どうやらこの迷宮でもそのセオリーは外れないらしい。


 人とよく似た姿を形作り言葉を話し油断させ生気を奪い尽くし殺すアルラウネ。

 命を奪う絶叫で体を内部から破壊するマンドラゴラ。

 植物の強靭さと怪力、人間の知力を併せ持ったトレント。


 どの迷宮生物も一筋縄ではいかない。というか一般の迷宮ででてきたものならその迷宮の評価が二段階は上がるような怪物たち。












「……タス……ケテ…………タス……ケテ」

「ギ……ギィヤァァ……」

「…………」











 その成れの果てがこれである。


 アルラウネの本領は美しい容姿の人間に擬態することで騙し誑かし精神的に犯すこと。うちの幼馴染みとそれは相性が悪すぎた。

 口を開こうとしたアルラウネの半身がとばされたときはさすがの俺も閉口してしまった。容赦が無さすぎる。

 マンドラゴラは叫ぶより早く喉を潰されてそのまま螺切られて捨てられた。今もピクピク痙攣するように動いている。

 トレントはもう純粋に殴り殺されていた。フィジカル自慢の迷宮生物に純粋な力比べで勝つのやめろ。


 こいつらといると、ほんとに感覚が狂う。

 あと、もうちょっとで目的地らしい。もう目的とかいいから早く帰りたい。

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