あれから三年と十五日目
~世界で最も美しい庭園特集~
気まぐれに手に取った雑誌の表紙には大きな文字でそう書かれていた。
何を隠そう、この間旅行という名目で幼馴染みたちに連れていかれた迷宮である。
命をかけてまで行く価値があるかどうかはその人次第な気はするが、たしかに迷宮の最深部はそれはそれは綺麗な庭園だった。思わずパシャリと一枚写真を取るくらいには。思わず帰ってからトイに写真を見せて自慢をしてしまうくらいには。
結果がこれである。
特集の組まれたページまで捲ると実際に庭園を訪れたとあるギルドのマスターのインタビュー記事とその時撮った庭園の写真が掲載されていた。
記者『とても綺麗な庭園ですね。一体どういう経緯で発見されたのですか?』
R氏『友人に連れていかれたんです。その……綺麗な庭園ではありますが同時に危険な迷宮でもあるのであまり不用意に行くのは』
記者『なるほど!庭園に詳しいご友人がいらっしゃるのですね?では、次の質問ですが、この庭園は迷宮にあると耳にしたのですが、Rさんはこの迷宮を訪れた際に怪我などはされませんでしたか?』
R氏『怪我はしませんでしたが、それは周りが』
記者『なるほど!迷宮にあるとはいえ、実力さえあれば問題ないということですね!』
そんな調子で続くインタビュー。
最後はこんな風に締め括られていた。
記者『では、最後の質問ですが、実際に庭園を訪れたRさんの思うこちらの庭園に持っていくべきおすすめの物はありますか?』
R氏『…………強い、とても強い幼馴染みです』
ありがとうございました。




