↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/50

5


      その5


 〈なかよしおともだち公園〉には池のまわりを一回りする「散歩コース」というものがあって、朝の六時ごろには、もう大勢の人がそこで歩いている。


 家から公園へはいつも自転車で行っているのだけれど、自転車のカゴにぼくはいつもブルーシートを畳んで入れていて、朝食を取ったのちは芝生がきれいな第二グラウンドにそのブルーシートを敷いて寝っ転がっている。ブルーシートと京子にもらった謎の変なポータブルゲーム機は必須アイテムである。


 そんなわけで、妹の京子が弁当を持ってきてくれる十二時まで、ぼくはブルーシートに寝っ転がったり、ポータブルゲーム機で遊んだり、定期的に至近距離に近寄ってくるやけにつるつるした小鳥に、


「パンは食べちゃダメみたいだぞ」


 と注意したり、うとうとしたりしているのだけれど、この第二グラウンドに点在する長椅子に腰掛けて、バードウォッチングらしきことをしているブルーレンズのサングラスをかけた紳士を、


「確かにこの公園、鳥けっこういるよな」


 と逆ウォッチングしている時間も日に日に増えてきていて、紳士は時間はまちまちだが、ほぼ毎日第二グラウンド近辺にやってきて、緑色の手さげカバンから高価そうな双眼鏡をおもむろに取り出している。


「なかよしおともだち公園、第二グラウンド所属の沢倉たくみです」


「わたしと家内はこれから〈大和田屋〉という名のコンビニエンスストアに行って食事を取るのですけれども、よかったら沢倉さんもいっしょにどうですか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。